シーザー (競走馬)

シーザー

シーザーは日本の競走馬であり、その名は競馬ファンの間では特に有名です。特に第2回の宝塚記念を制した実績と、ユニークなニックネーム「ジリ脚シーザー」で知られています。この馬の競走生活はドラマチックで、多くの競馬ファンに愛された存在でした。

シーザーの同期

シーザーは、同じ馬主が所有する馬たちと共に競馬界に君臨しました。その中には、二冠馬・コダマ（皐月賞、東京優駿、宝塚記念制覇）や、キタノオーザ（菊花賞）、タカマガハラ（天皇賞（秋））、ホマレボシ（有馬記念）、オンスロート（天皇賞（春）、有馬記念）などが名を連ねています。これらの馬たちと合わせて「最強世代の一つ」といわれるほどの強豪たちとの競い合いがありました。

略歴

3歳時

シーザーは1959年12月6日にデビューを果たしましたが、初戦であった清田十一騎手とのコンビは3着に終わります。続くレースでも6着と振るわず、初年度の競走成績は振るわないものでした。

4歳時

1960年には状況が一変し、3戦目から伊藤修司騎手に乗り替わると、ようやく初勝利を挙げました。その後も連続して勝ちを重ね、惜しくも東京優駿では3着となりましたが、菊花賞では4着という成績を残しました。年末には朝日チャレンジカップで初の重賞勝ちを収め、名馬への道を歩み始めます。

5歳時

1961年には、中京記念で重賞2勝目を挙げ、その後の天皇賞では期待を背負い人気1番に支持されましたが、直線でヤマニンモアーに力及ばず2着。宝塚記念では激闘を演じ、見事に勝利を挙げました。秋シーズンは天皇賞と有馬記念に出走し、強豪馬たちとの戦いを続けましたが、結果は4着に終わりました。

6歳以降

1962年には関東に残り、金盃やアメリカジョッキークラブカップなどに出走しますが、惜しくも2着続き。目黒記念で待望の重賞勝利を収めるも、天皇賞ではまたしても2着と取りこぼしが続きました。引退後には阪神大賞典や迎春賞での成績も残すものの、結局引退を迎えます。

引退後

引退後は種牡馬としての道を選びましたが、期待されたほどの産駒には恵まれず、廃用となってしまいます。その後、帯広畜産大学にて乗馬として余生を過ごしましたが、1978年の夏には既に行方が分からなくなってしまいました。

ジリ脚シーザー

シーザーは、宝塚記念や朝日チャレンジカップなどの数々のタイトルによって、その名を知られるようになった競走馬です。しかし、実力には恵まれない部分があり、特に天皇賞（春）では2着が2回ありながらも手に入れられなかったことから、決め手に欠けるところが評価され「ジリ脚シーザー」との愛称が付けられました。このニックネームは、彼の競走スタイルを象徴するものであり、ファンには強く印象付けられています。

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