ホマレボシ

ホマレボシについて

ホマレボシは、日本の競走馬および種牡馬であり、1961年度の啓衆賞年度代表馬に選出された名馬です。特に有馬記念での勝利が際立ち、競馬ファンの記憶に深く刻まれています。

経歴

ホマレボシの競走生活は1960年に始まりました。4歳になった彼は、初めてのレースで2連続して2着を獲得した後、ついに初勝利を果たします。その後、NHK盃では3着に終わり、東京優駿（日本ダービー）ではコダマに敗れ7着という結果に終わりました。しかし、その後の条件戦やオープン平場戦で順調に勝ち星を重ね、1960年11月にはカブトヤマ記念で重賞初制覇を達成します。

1961年6月、5歳になったホマレボシは重賞戦線で活躍し続けましたが、なかなか優勝には手が届かない状況が続きました。しかし、同年5月には安田記念で素晴らしい走りを見せ、61.5キログラムのハンデを背負いながらもコースレコードで勝利を収めます。続く7月の日本経済賞でも63キログラムの負担を克服するなど、その実力を証明しました。秋まで休養を取り、その後の古馬戦線へと挑みます。

秋には天皇賞・秋にも出走し、優勝したタカマガハラに続く3着でゴール。そのレースではシーザーも含めた1957年生まれの同期馬たちが上位に入りました。翌年の有馬記念では、ホマレボシが単勝1番人気に支持されますが、騎手の八木沢勝美は別の馬に騎乗するため、高松三太に乗り替わりました。レースでは、同じく強豪であるタカマガハラと競り合いながらも、最後の直線でホマレボシが抜け出し、タカマガハラに4分の3馬身差をつけてゴールします。これにより、高松は前年に続く有馬記念の勝利を収めました。また、この勝利でホマレボシは当時の中央競馬における年間賞金獲得記録を更新し、年度代表馬に選ばれましたが、最優秀5歳以上牡馬はタカマガハラに与えられました。

ホマレボシは有馬記念を最後に引退し、その後は種牡馬としての道を歩むことになりますが、後継馬に恵まれることはありませんでした。1978年の夏に、彼が繋養されていた牧場を訪れた競馬ファンの手記によると、牧場はすでに倒産しており、ホマレボシは種牡馬を廃用され、本州へ移動してしまったとのことです。

その他の情報

ホマレボシを偲ぶ「ホマレボシメモリアル」は2004年6月6日に東京競馬場で開催され、当日はホマレボシが勝った安田記念も同時に行われました。

血統

ホマレボシの母親であるクロカミは、作家の吉屋信子が馬主となり、国営競馬で6勝を上げた名馬でした。ホマレボシはその初産駒にあたります。全妹にはミスホクオーがいて、優駿牝馬で3着に入賞。また、全弟のカツミドリは東京大賞典などで成功を収め、南関東公営競馬に移籍後はオリオンホースに改名されました。さらに全弟には、菊花賞3着のキヨカミや同4着のスマノオーがいます。

ホマレボシはその競走成績とともに、競馬界において特別な存在であり続けています。

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