シーザー・バルデス

シーザー・ミゲル・バルデス：世界を舞台に活躍するドミニカ出身の技巧派右腕

シーザー・ミゲル・バルデス（César Miguel Valdez）は、1985年3月17日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として、メジャーリーグ（MLB）をはじめ、日本、台湾、メキシコなど、様々な国のリーグでプレーしてきました。現在はメキシカンリーグのユカタン・ライオンズに所属しています。

プロ入りからMLBデビュー

2005年にアマチュア・フリーエージェントとしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。マイナーリーグで着実にステップアップし、2010年5月にはメジャー昇格を果たし、念願のMLBデビューを飾りました。

多様な球団を渡り歩く

その後、ピッツバーグ・パイレーツ、フロリダ・マーリンズ（現マイアミ・マーリンズ）、トロント・ブルージェイズと、様々な球団を渡り歩きました。2012年からはメキシカンリーグにも挑戦し、ラグナ・カウボーイズなどでプレーしました。

台湾球界での挑戦

2015年には、台湾プロ野球（CPBL）のLamigoモンキーズ（現楽天モンキーズ）に加入。しかし、ここでは期待されたほどの成績を残せず、1年で退団となりました。

MLB復帰とブルージェイズでの活躍

2016年にはヒューストン・アストロズとマイナー契約。2017年にはオークランド・アスレチックスで7年ぶりにMLBの舞台に復帰しました。その後、トロント・ブルージェイズへ移籍し、先発ローテーションの一角として活躍。7年ぶりのMLB勝利も記録しました。

オリオールズでのクローザー

2020年にはボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、再びMLBへ。同年8月にはメジャー契約を勝ち取り、3年ぶりにメジャーのマウンドに上がりました。9月にはメジャー初セーブを記録し、チームの連敗を止めるなど、クローザーとしてチームに貢献しました。

エンゼルスでの挑戦とメキシカンリーグ復帰

2022年にはロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加。メジャー契約を勝ち取るも、短期間でDFAとなり、AAA級へ降格。2023年からは再びメキシカンリーグのユカタン・ライオンズでプレーしています。

投球スタイル

バルデスの最大の武器は、多彩なチェンジアップです。最速82mph（約132km/h）のチェンジアップを全投球の約8割を占め、腕の角度や握りを変えることによって、少なくとも5種類以上の変化を生み出すと言われています。その変化の予測しづらさから、「スライダー・チェンジアップ」と呼ばれることもあります。

WBCドミニカ共和国代表

2017年と2023年には、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のドミニカ共和国代表に選出され、国際舞台でもその実力を発揮しました。

シーザー・ミゲル・バルデスは、その長いキャリアの中で、様々な国とリーグでプレーし、多くの経験を積んできました。これからも、持ち前の技巧と経験を活かし、更なる活躍を見せてくれることでしょう。

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