シード (レンズメーカー)

株式会社シードについて

株式会社シード（Seed Co., Ltd.）は、東京都文京区に本社を置く、コンタクトレンズおよび関連製品の製造・販売を手がける企業です。そのルーツは、日本で初めてコンタクトレンズの研究を行った「東京コンタクトレンズ研究所」に遡ります。

事業概要

シードは、「SEED」ブランドで知られるコンタクトレンズやケア用品の製造・販売を主力事業としています。その他、眼鏡レンズやフレームの製造・販売も行っています。

2017年3月期の連結売上構成を見ると、コンタクトレンズ・ケア用品事業が全体の95.0%を占めており、事業の中心であることがわかります。眼鏡事業は3.6%、その他が1.3%となっています。

歴史

1951年、日本で初めてコンタクトレンズの研究が開始されたのが、シードの歴史の始まりです。1957年には株式会社東京コンタクトレンズ研究所が設立されました。1962年には、コンタクトレンズを「マイコン」（マイ・コンタクトレンズの略）としてブランド化し、その製品は1970年の大阪万博のタイムカプセルにも収められました。

1972年には、ソフトコンタクトレンズ「マイコンソフト」を発売。1984年には酸素透過性ハードコンタクトレンズ「マイコン ハイO2」を市販するなど、日本のコンタクトレンズ市場を牽引してきました。1985年には、シードコンタクトレンズ研究所の設立に伴い、ブランド名を現在の「シード」に変更。社名も1987年に変更されました。1992年には、煮沸消毒の不要なソフトコンタクトレンズ「コンセプトF」を発売。近年では、使い捨てタイプのコンタクトレンズも提供しています。

1993年からは眼鏡事業にも参入し、2000年には、松雪泰子さんが企画・プロデュースした眼鏡ブランド「Vivid Moon」を立ち上げました。

2004年には国産初の2週間使い捨てソフトコンタクトレンズ「シード 2weekPure」、2009年には国産初の1日使い捨てソフトコンタクトレンズ「シード 1dayPure」を発売するなど、革新的な製品を次々と開発しています。

なお、大阪市都島区に本社を置く同名の消しゴムメーカーとは、資本関係はありません。

沿革

1951年：日本初のコンタクトレンズ研究を開始
1957年10月：株式会社東京コンタクトレンズ研究所を設立
1972年：日本初のソフトコンタクトレンズ「マイコンソフト」を発売
1987年2月：株式会社東コン販売を合併し、株式会社シードに商号変更
1989年12月：ジャスダックに上場
1998年10月：子会社として株式会社メガサーチを設立
1999年2月：子会社の株式会社シードコンタクトレンズ研究所の目的をメガネ・コンタクトレンズ等の販売に変更し、株式会社タワービジョンに商号変更
2000年4月：有限会社メディエイト（現・株式会社シードアイサービス）とその子会社である京都コンタクトレンズ株式会社を子会社化
2008年9月：薬事法違反を理由に東京都や埼玉県から行政処分を受ける
2011年4月：株式会社シードアイサービスが株式会社メガサーチを吸収合併
2013年3月：京都コンタクトレンズ株式会社を清算
2014年3月：東京証券取引所第二部に市場変更
2017年3月：東京証券取引所第一部に指定替え

関係会社

シードは、以下の連結子会社を抱えています。

株式会社タワービジョン
株式会社シードアイサービス
株式会社アイスペース
実瞳（上海）商貿有限公司
SEED CONTACT LENS TAIWAN CO.,LTD.
SEED Contact Lens ASIA Pte.,Ltd.

これらの子会社を通じて、コンタクトレンズやケア用品の販売、眼鏡事業などを展開しています。

販売戦略

シードは、販売促進のために著名人を起用する戦略を積極的に展開しています。

過去に商品企画・プロデュースやCMに起用された主な著名人:

松雪泰子
米倉涼子
玉木宏
森山ゆうこ
片桐はいり
長澤まさみ
小栗旬
北川景子
福原遥

まとめ

株式会社シードは、コンタクトレンズの研究開発から製造・販売までを一貫して行うメーカーとして、日本のコンタクトレンズ業界をリードしてきました。革新的な製品開発と積極的な販売戦略を通じて、これからも成長を続けることが期待されます。

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