ジイジ〜孫といた夏〜
概要
『ジイジ〜孫といた夏〜』は、
2004年8月16日から同年
9月6日にかけてNHK総合テレビの「
月曜ドラマシリーズ」枠で放送された日本の
テレビドラマシリーズです。俳優の
西田敏行が主演を務め、全4話で構成されました。最終回は視聴率17.0%を記録するなど多くの視聴者の支持を集め、その後も数回
再放送が行われました。この作品は、主人公である頑固一徹な老人、通称「ジイジ」と、父親を亡くした娘一家との触れ合いを中心に展開する
ホームドラマです。現代社会における家族のあり方や、世代間の絆の重要性を描いており、温かい人間模様が共感を呼びました。
制作背景と特徴
本作が企画された背景には、近年の家庭において従来の父親像が変化し、かつての定型的な
ホームドラマの構築が難しくなっているという認識がありました。そこで、『ジイジ〜孫といた夏〜』では、敢えて父親を故人とし、その代わりとして祖父を家族の中心人物に据えるという手法が取られました。これにより、古き良き時代の家族観や、祖父が持つ経験と知恵が、現代の家族が直面する問題の解決にどのように活かされるかを描くことが試みられています。このような祖父が主役となる
ホームドラマとしては、アメリカの
テレビドラマで、日本でも『
頑固じいさん孫3人』というタイトルで放送された『Our House』などが先行例として知られています。
制作は
アベクカンパニーが担当し、脚本は野依美幸が手掛けました。
続編
第1シリーズの好評を受け、翌年の
2005年には続編となる『ジイジ2〜孫といた夏〜』が制作・放送されました。こちらは同年
7月4日から
8月1日までの期間、NHKの「月曜劇場・シリーズドラマ」として全5回で放映されました。引き続き
西田敏行が主演し、片岡家の人々のその後が描かれました。
キャスト
本作の主な出演者は以下の通りです。
片岡英吉(ジイジ):
西田敏行
片岡夏子:
古手川祐子
片岡あたる:
榮倉奈々
片岡昴: 落合扶樹
片岡翔:
小杉彩人
坂本美鈴:
いしのようこ
磯崎和夫:
野村宏伸
小川医師:
沼崎悠
沢田一成:
織本順吉
スタッフ
主な制作スタッフは以下の通りです。
脚本: 野依美幸
プロデューサー: 柴崎正
演出:
赤羽博、
楠田泰之
*
制作:
アベクカンパニー
各話サブタイトル
1. お世話になります
2. ひとりはヤダ!
3. 居場所をください
4. みんなといたい
1. またまた面倒かけます
2. 私の生きる道
3. 子供できちゃった!?
4. 再婚するの!?
5. ずっと一緒にいたい
その他
本作で祖父と孫の関係を演じた
西田敏行と
榮倉奈々は、後にNHKの連続テレビ小説『瞳』(2008年放送)でも、主人公とその祖父として共演を果たしています。