ジェイソン・エメリー

概要

ニュージーランド出身のラグビーユニオン選手、ジェイソン・エメリー（Jason Emery）は、1993年 9月21日生まれ。主にウイング（WTB）やセンター（CTB）としてプレーするバックスの選手です。現在の所属は、北米のプロリーグ、メジャーリーグラグビー（Major League Rugby, MLR）に参戦するラグビー・ニューヨーク・アイロンワーカーズ（Rugby New York Ironworkers）。優れたランニングスキルと力強いコンタクトを兼ね備え、複数のポジションをこなせる汎用性の高さが特長です。

プロフィール

エメリー選手は、ニュージーランド北島のタウランガで生まれ育ちました。身長は176cm、体重は86kgと、現代ラグビーにおいては比較的小柄ながら、それを補うスピードとアジリティ、そして強いフィジカルを持っています。チームメイトやファンからは、親しみを込めて「ジェイソン」というニックネームで呼ばれています。また、マオリの血を引いており、マオリ・オールブラックスに選出された経験も持っています。

キャリア形成

ラグビー選手としてのキャリアは、地元のパーマストンノース・ボーイズ高校で才能を開花させたことから始まります。卒業後、マッセー大学に進学し、学業とラグビーを両立させました。大学在学中には、ニュージーランド国内の州代表選手権であるマイター10カップ（現NPC）に参加するマナワツのメンバーとしても活動し、シニアレベルでの経験を積みました。これらの実績が認められ、スーパーラグビーに所属するハイランダーズに加入。世界最高峰のクラブリーグでプレーする機会を得ました。

国際的な舞台への挑戦

ハイランダーズでの経験を経て、2018年にはスーパーラグビーに参戦していた日本と太平洋諸島の合同チーム、サンウルブズに追加招集され、シーズン途中でチームに合流しました。これは、エメリー選手にとってアジア地域でのラグビーに触れる最初の機会となりました。サンウルブズでのプレーを通じて、さらに国際的な経験を深めます。

日本での活動

サンウルブズでの短期間の活動の後、同年4月には日本のトップリーグに所属していた宗像サニックスブルースへの加入が発表されました。日本での新たな挑戦を決意したエメリー選手は、すぐにチームにフィットし、中心選手の一人として活躍。特に、2018年 8月31日に行われた国内トップリーグの開幕戦、日野レッドドルフィンズ戦では、先発メンバーとしてピッチに立ち、日本での公式戦デビューを飾りました。宗像サニックスブルースでは、そのユーティリティ性を活かし、バックスラインに安定感をもたらしました。

北米メジャーリーグラグビーへ

日本でのプレーを経て、2022年には活動の場を北米に移します。メジャーリーグラグビーに所属するニューヨーク・アイロンワーカーズと契約を結び、MLRでの挑戦を開始しました。現在は、この地で自身のラグビーキャリアを続けており、新しい環境でチームの勝利に貢献することを目指しています。ニュージーランド、スーパーラグビー、日本、そして北米と、異なるラグビー文化や環境で順応し、パフォーマンスを発揮し続けていることは、エメリー選手の高い適応力とプロフェッショナリズムを示しています。

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