マッセー大学

マッセー大学について

マッセー大学（Massey University）は、ニュージーランド北島に位置する総合大学で、国内最大の学生数を擁しています。パーマストンノースにメインキャンパスを構え、オークランドとウェリントンにもキャンパスがあります。大学の設立は1926年に遡り、当初はニュージーランド大学の一部門として、農業教育機関としてスタートしました。その後、教育内容や組織を拡充し、総合大学としての地位を確立しました。

歴史

マッセー大学は、1926年のニュージーランド農業学校法制定を受け、「マッセー・カレッジ」としてトリティア地区に設立されました。当初はオークランド[[大学]]とウェリントン大学の農学部としての役割を担っていました。翌1927年には「マッセー農業カレッジ」に改称、大学の設立に尽力したビル・マッセー元首相にちなんで名付けられました。1960年にはビクトリア・カレッジの遠隔教育部門をパーマストンノース校舎に設置し、1961年のニュージーランド大学解体後は、ビクトリア大学の傘下に入り、「マッセー・カレッジ」としてウェリントン校舎で授業を開始しました。同年には工学部、1962年には獣医学部が設置されました。

1963年には「マッセー大学法」が制定され、「マッセー・カレッジ・オブ・マナワツ」に改称しました。その後、理学部、人文学部、社会学部を設置（1965年）、1966年には現在の「マッセー大学」に改称しました。同時期には、日本語講座が開設され、関屋正彦氏が講師として教鞭を執りました。1968年には人文学部と社会学部が統合され、人文・社会学部となり、1969年には大学院が開設されました。1970年代には経営学部が設置されました（1971年）。

1990年代に入ると、オークランドのノースショア地区の開発に伴い、1993年にオークランド校舎を開設、1996年にはパーマストンノース教育大学と合併し教育学部を、1999年にはウェリントンポリテクニックを統合し、芸術学部を再編しました。情報・数理科学部は1994年に設置されています。

特徴

マッセー大学は、約41,000人の学生が在籍し、そのうち5,000人以上が120を超える国と地域からの留学生です。また、約20,000人の学生が遠隔教育プログラムを利用しており、過去35年間で25万人が同プログラムを修了しています。現在では、大学院修士課程までの150の専攻、3,000科目以上の講義をオンラインで提供し、通信技術を活用した学生サポートを行っています。

ニュージーランドで唯一、航空学校を保有している大学（1990年開設）であり、獣医学科はニュージーランド国内の獣医資格だけでなく、オーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリスの資格も取得できるため、世界中から獣医学を志す学生が集まります。

学術組織

マッセー大学は、以下の学部と学科で構成されています。

経営学部
会計学スクール
航空学スクール
経営大学院
商学部
コミュニケーション・報道学部
経済・財務学部
人材管理学科
経営学科
経営・国際ビジネス学科
経営および企業開発学科
マーケティング学科
芸術学部
デザインスクール
ファインアーツスクール
視覚文化・物質文化スクール
ニュージーランド音楽学校
教育学部
教員養成・学部課程スクール
教育大学院
芸術・発達・健康教育スクール
カリキュラム・教育法スクール
アルバニー校教育スクール
教育研究スクール
マオリ・多文化教育
教育開発センター
マッセー大学コンピュータ管理
ニュージーランド校長・リーダーシップセンター
人文・社会科学部
英語・メディア研究スクール
健康科学スクール
歴史・哲学・古典学スクール
言語研究スクール
マオリ研究スクール
人間・環境・計画スクール
心理学スクール
社会・文化研究スクール
社会学・社会政策・ソーシャルワークスクール
防衛研究センター
理学部
食品・栄養・人間健康研究所
基礎科学研究所
情報・数理科学研究所
情報科学・技術研究所
分子生物科学研究所
自然資源研究所
技術・工学研究所
獣医・動物・生物医学研究所


マッセー大学は、教育、研究、社会貢献においてニュージーランドを代表する大学の一つです。幅広い分野をカバーし、多様な学習機会を提供することで、国際社会で活躍できる人材育成に貢献しています。

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