ジェイソン・カストロ (野球)

ジェイソン・マイケル・カストロ（Jason Michael Castro, 1987年6月18日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アラメダ郡カストロバレー出身の元プロ野球選手。ポジションは捕手、右投左打で、愛称は「ストロ（Stro）」でした。

プロ入りからアストロズ時代

2008年のMLBドラフトで、ヒューストン・アストロズから1巡目（全体10位）という高評価で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。オフシーズンには社会学の学位取得を目指し、大学にも通う真面目な一面も持っていました。

2009年には、将来有望な若手選手が集まるオールスター・フューチャーズゲームに出場。ルイス・ペレスから3点本塁打を放ち、その打撃センスをアピールしました。

2010年6月22日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たし、ティム・リンスカムから初打席初安打を記録。順調なスタートを切りました。

しかし、2011年には左膝の前十字靭帯を断裂という大怪我に見舞われ、シーズンを棒に振ることになります。苦難を乗り越え、2012年に見事復帰を果たしました。

2013年には正捕手に抜擢され、前半戦で81試合に出場。打率.269、12本塁打、31打点という好成績を残し、オールスターゲームのメンバーに選出されました。試合出場はなりませんでしたが、実力を証明するシーズンとなりました。後半戦はホームランのペースがやや落ちたものの、最終的には打率.276、18本塁打、56打点、2盗塁をマーク。二塁打も35本放ち、打席でのアプローチを変えたことが長打力向上に繋がりました。一方で、守備面ではアメリカンリーグワーストのキャッチャー防御率4.86を記録しています。

2014年はアストロズと1年契約。引き続き正捕手を務め、自身初の規定打席に到達しました。しかし、打撃面では長打狙いに偏り、打率が低下。三振も増加しました。

2015年は3年連続で二桁本塁打を達成しましたが、打率.211、11本塁打、31打点という成績に終わりました。

2016年は113試合に出場し、打率.210、11本塁打、32打点を記録。2年ぶりに三塁打と盗塁を記録しました。シーズンオフにFAとなっています。

ツインズ、エンゼルス、パドレス時代

2016年11月30日、ミネソタ・ツインズと3年契約を締結。新天地での活躍を目指しましたが、2019年オフにFAとなりました。

2020年1月7日には、ロサンゼルス・エンゼルスと685万ドルの単年契約を結びました。

しかし、2020年8月30日にヘラルド・レイエスとのトレードで、サンディエゴ・パドレスへ移籍。同年オフにFAとなっています。

アストロズ復帰と引退

2021年1月21日、プロ入り時の古巣であるヒューストン・アストロズと2年総額700万ドルの契約を結び、再びアストロズの一員としてプレーすることになりました。

2022年3月25日、シーズン終了後に現役引退を考えていることを公表。そして、同年オフの12月2日に自身のツイッターで正式に引退を表明し、15年間のプロ野球選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

長年にわたりメジャーリーグで活躍したジェイソン・カストロ。その堅実な守備とパンチ力のある打撃で、多くのファンを魅了しました。

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