ジェイソン・カポノ

ジェイソン・カポノ：伝説的なスリーポイントシューターの軌跡

ジェイソン・カポノ（Jason Alan Kapono）は、1981年2月4日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはスモールフォワード、シューティングガード。203cm、98kgの体格を誇り、リーグ屈指のスリーポイントシューターとして名を馳せました。

大学時代とNBA入り

UCLAで過ごした大学時代、カポノは4シーズン全てでパシフィック・テン・カンファレンスのオールファーストチームに選出されるという偉業を達成。通算2095得点は同校歴代3位の記録です。2001年にはU-21世界選手権にアメリカ代表として出場し、優勝を経験しました。

2003年のNBAドラフトでは、クリーブランド・キャバリアーズから2巡目全体31位で指名を受け、NBAプレーヤーとしてのキャリアをスタートさせます。ルーキーイヤーは怪我の影響もあり、出場機会は限られました。その後、エクスパンション・ドラフトでシャーロット・ボブキャッツへ移籍し、出場時間が増加。個人スタッツも向上しました。

マイアミ・ヒートでの優勝と飛躍

2005-06シーズンにはマイアミ・ヒートへ移籍。ドウェイン・ウェイド、シャキール・オニールというスター選手と共にNBAチャンピオンに輝きました。しかし、チームの選手層が厚かったため、カポノの出場機会は限られ、プレイオフでの出場は僅か2分にとどまりました。

翌06-07シーズン、ヒートは故障者が続出し苦戦を強いられますが、カポノにとっては飛躍のシーズンとなりました。自身初の二桁得点となる平均10.9得点を記録。驚異的なスリーポイント成功率51.4%をマークし、リーグ1位に輝きました。これは1995-1996シーズンのティム・レグラー以来となる記録でした。また、オールスターのスリーポイントコンテストでは、決勝で24ポイントという記録を打ち立て優勝を果たしました。

ラプターズ、シクサーズ、そしてレイカーズへ

2006-07シーズンオフにはトロント・ラプターズへ移籍。その後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズを経て、2010-2011シーズン終了後にはロサンゼルス・レイカーズと契約しました。

2012年3月、クリーブランド・キャバリアーズへトレードされますが、すぐに解雇。2012-13シーズンはギリシャでプレーしました。その後、サンアントニオ・スパーズやゴールデンステート・ウォリアーズのシーズンキャンプに参加しますが、契約には至らず、事実上引退状態となりました。

輝かしい記録

カポノは、その正確無比なスリーポイントシュートで数々の記録を打ち立てました。

スリーポイント成功率1位: [2007年], 2008年(48.3%)
スリーポイントコンテスト優勝: [2007年], 2008年(25p)

2007年11月25日には、規定成功数である250本目のスリーポイントを成功させ、キャリア通算スリーポイント成功率でスティーブ・カーの記録を塗り替え、歴代1位となりました。スリーポイントコンテストとスリーポイント成功率の両方を2年連続で制覇したのは、NBA史上初の快挙です。

ジェイソン・カポノは、その卓越したシュート力で多くのファンを魅了し、NBAの歴史にその名を刻んだ偉大なシューターとして、記憶されるでしょう。

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