ジェイソン・コリンズ

ジェイソン・ポール・コリンズ（Jason Paul Collins, 1978年12月2日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。身長213cm、体重116kgの体格で、主にパワーフォワード/センターのポジションを務めました。

カリフォルニア州ロサンゼルス市ノースリッジで生まれ、スタンフォード大学を経て、2001年のNBAドラフトでヒューストン・ロケッツから全体18位で指名されました。ドラフト後すぐに、リチャード・ジェファーソンらと共にニュージャージー・ネッツ（現ブルックリン・ネッツ）へトレードされました。

ルーキーシーズンには77試合に出場し、1試合平均4.5得点、3.9リバウンドを記録。チームはNBAファイナルに進出しました。2年目の2002-03シーズンから先発センターとして定着し、約6シーズンに渡ってその座を守り、ネッツの2年連続NBAファイナル進出に大きく貢献しました。

ネッツでの7シーズン目となる2007-08シーズンの2月、ストロマイル・スウィフトとのトレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍。同年6月にはミネソタ・ティンバーウルブズへトレードされました。2008-09シーズン終了後、ティンバーウルブズはコリンズとの再契約を見送り、2009年9月2日にアトランタ・ホークスと契約。シーズン終了後にはホークスとの再契約を果たしました。

2012年7月31日、ボストン・セルティックスに移籍。2013年2月21日にはワシントン・ウィザーズへ移籍しましたが、同年7月にフリーエージェントとなりました。2014年11月19日に引退を表明しました。

コリンズは、ディフェンスに定評のある選手として知られていました。また、一卵性双生児の弟、ジャロン・コリンズも元NBAプレーヤーであり、同様にディフェンシブなプレーヤーでした。

2013年4月、ジェイソン・コリンズは北米4大プロスポーツリーグの現役選手として初めて同性愛者であることをカミングアウトし、大きな話題となりました。これは、スポーツ界におけるLGBTQ+の権利と受容を促進する上で重要な出来事となりました。

ボストン・セルティックスとワシントン・ウィザーズの両チームでは、背番号を「98」としてプレーしました。これは、1998年にワイオミング州でゲイの学生マシュー・シェパードがヘイトクライムによって殺害された「マシュー・シェパード事件」を忘れないための意思表示でした。この行動は、LGBTQ+コミュニティへの連帯を示すものであり、多くの人々に感銘を与えました。

ジェイソン・コリンズは、バスケットボール選手としての才能に加え、社会的な影響力を持つ人物として記憶されています。

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