ジェイソン・ボッツ

ジェイソン・カール・ボッツ：異色の経歴を持つ助っ人

ジェイソン・カール・ボッツ（Jason Carl Botts, 1980年7月26日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パソロブレス出身の元プロ野球選手（内野手）。右投両打。

MLBでのキャリア

2001年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズから46巡目で指名を受けプロ入り。2005年9月14日にメジャーデビューを果たす。2006年にはメジャー初本塁打を記録するも、出場機会は限られ、AAA級でのプレーが中心となった。2007年には自己最多の48試合に出場したが、2008年には戦力外通告を受け、日本球界へ。

日本ハムファイターズでの挑戦

2008年6月、北海道日本ハムファイターズに入団。入団発表日が「13日の金曜日」であったことや、名前の響きから話題を呼んだ。来日後のファームデビュー戦でサヨナラ本塁打を放つなど、鮮烈な印象を残した。

一軍昇格後は、日本の野球への適応に苦しみ、一時打率が低迷。しかし、森本稀哲からのアドバイスや自身の努力により、徐々に日本の野球に対応。8月中旬からは打撃が向上し、最終的には打率.254まで回復させた。右打席では3割5分を超える高打率を記録。シーズンを通して、自身が在籍する日本ハム以外のパ・リーグ5球団から本塁打を放つという珍しい記録も達成した。

当初はシーズン終了までの契約であったが、後半戦の活躍が評価され、2009年も契約を延長。しかし、オープン戦で結果を残せず、二軍スタートとなる。シーズン中に一度一軍昇格するも、再び二軍へ。同年10月に退団となった。

日本ハム退団後

2010年は、シカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約。その後はアメリカ独立リーグやメキシカンリーグでプレーし、2014年に現役を引退した。

人物

日本ハム時代には、当初用意された応援歌が合わず、ファンが『崖の上のポニョ』の替え歌を応援歌として使用。当初は成績不振を揶揄する内容であったが、ボッツの調子が上がると共に歌詞も変更された。この応援歌に対し、ボッツ自身は心を痛めていたとされ、球団側も配慮を見せた。翌シーズンからは新しい応援歌が作られた。

プレースタイル

右投両打の内野手。長打力が魅力で、日本ハム時代には勝負強い打撃を披露した。MLBでの出場機会は限られたものの、日本球界ではその才能を発揮し、ファンを魅了した。

詳細情報

背番号
44 （2005年）
20 （2006年）
19 （2007年）
29 （2008年 - 同年途中）
39 （2008年途中 - 2009年）
41 （2011年）

記録
初出場・初先発出場：2008年7月8日、対千葉ロッテマリーンズ13回戦（千葉マリンスタジアム）、6番・指名打者として先発出場
初安打・初打点：2008年7月9日、対千葉ロッテマリーンズ14回戦（千葉マリンスタジアム）、7回表に川崎雄介から右翼線適時二塁打
* 初本塁打：2008年7月15日、対東北楽天ゴールデンイーグルス14回戦（東京ドーム）、2回裏に長谷部康平から左中間へソロ

まとめ

ジェイソン・ボッツは、MLBでの実績こそ目覚ましいものではなかったものの、日本ハムではその打撃センスを発揮し、記憶に残る活躍を見せた。特異な応援歌と共に、日本のファンに愛された助っ人外国人選手の一人である。

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