ジェイムズ・マクヘンリー

ジェイムズ・マクヘンリーの生涯

生い立ち

ジェイムズ・マクヘンリーは1753年11月16日、アイルランド北部のバリーメナで生まれました。彼の父、ダニエル・マクヘンリーはスコットランド系の移民であり、家庭は比較的裕福でした。彼はダブリンで古典教育を受けた後、1771年に家族と共に北アメリカ大陸のペンシルバニア植民地フィラデルフィアに移住します。その後、デラウェア植民地のニューアーク・アカデミーで学び、1773年にはボルチモアで貿易業を始めました。

マクヘンリーは独学で医学を学び、1775年に医師ベンジャミン・ラッシュのもとで見習いを始めます。彼はラッシュから医学の技術のみならず、政治的思考についても深く影響を受けました。1784年、ボルチモアにてマーガレット・コルドウェルと結婚し、3人の子供をもうけます。

独立戦争の貢献

マクヘンリーは1775年にアメリカ独立戦争が勃発すると、反イギリスの立場を表明し、ボストン包囲戦に志願して参加します。彼は軍医補佐として活躍し、負傷者の治療に尽力しました。1776年には再び大陸軍に参加し、ペンシルベニア第5大隊で軍医として活躍。ワシントン要塞防衛に関与し、1778年にはワシントンの参謀副書記官に任命されます。多くの重要な戦闘に参加し、特にラファイエットとは深い友情を築きました。

政治活動

戦争の終結後、マクヘンリーはメリーランドの政治に進出し、1781年には上院議員に選出されます。彼は連邦主義の推進者として、大陸会議や憲法制定会議に参加し、強い中央政府の必要性を訴えました。1796年、ワシントン大統領に陸軍長官に任命され、西方の駐屯地の改編や軍事手続きの規則化に努めます。特に、フランスとの戦争の脅威が高まる中で、合衆国陸軍の拡充を支持しました。

晩年

1800年にフランスとの対立が終息を迎えると、マクヘンリーは連邦党の方針に対立し、軍の長官を辞任します。その後、メリーランド州での静かな隠居生活を送りつつ、地域の問題にも注力しました。1816年5月3日、彼はボルチモアにて亡くなり、ウェストミンスター墓地に埋葬されました。

まとめ

ジェイムズ・マクヘンリーの生涯は、アメリカ合衆国の成立と発展の中で重要な役割を果たした政治家としてのものでした。彼の医療、軍事、政治における貢献は、アメリカ独立戦争の流れを変え、その後の国づくりに大きな影響を与えました。

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