ジェシー・オロスコ

ジェシー・オロスコは、1957年4月21日生まれのアメリカ人。左投右打の投手として、メジャーリーグで輝かしいキャリアを築きました。4つの年代（1970年代、1980年代、1990年代、2000年代）にわたりプレーし、MLB史上最多となる1252試合に登板した、不滅の記録保持者です（2023年時点）。

1977年にセントルイス・カージナルスからドラフト指名を受けるも入団せず、翌年ミネソタ・ツインズに入団。1979年にニューヨーク・メッツへ移籍し、メジャーデビューを果たします。プロ入り当初は先発も経験しましたが、その後はリリーフ一筋で活躍しました。

1983年には、62試合に登板し、13勝7敗17セーブ、防御率1.47という驚異的な成績を記録。オールスターに初選出され、サイ・ヤング賞の投票では3位に入るなど、その実力を高く評価されました。翌1984年も10勝31セーブを挙げ、2年連続でオールスター出場を果たします。

1983年から1987年までは、主にクローザーとしてチームを支え、1986年にはメッツのプレーオフ進出に大きく貢献。ボストン・レッドソックスとのワールドシリーズ第7戦では、印象的な場面でタイムリーヒットを放ち、チームを勝利に導きました。

その後、ロサンゼルス・ドジャース、クリーブランド・インディアンスなど、複数のチームを渡り歩きながらも、コンスタントに活躍。18年連続で40試合以上、シーズンによっては50試合以上に登板するなど、タフな一面も見せました。40歳となった1997年には、自己最多の71試合に登板し、6勝3敗、防御率2.32という素晴らしい成績を収めました。

1999年には、デニス・エカーズリーの持つ通算1071試合登板のメジャー記録を更新し、新たな歴史を刻みました。2000年にはセントルイス・カージナルスに移籍し、12年ぶりにナ・リーグでプレー。その後、ロサンゼルス・ドジャースに復帰するなど、ベテランとなってもその存在感を示しました。2003年には、サンディエゴ・パドレス、ニューヨーク・ヤンキース、ミネソタ・ツインズの3チームを渡り歩き、65試合に登板。同年、現役を引退しました。

オロスコの持ち球は、キャリア前半はハードスライダー、チェンジアップスライダー、スピリットフィンガードファストボール。キャリア後半はスライダー、カーブを主体としていました（右打者に対してのみ）。

数々の記録と記憶に残る活躍で、多くのファンを魅了したジェシー・オロスコ。その功績は、野球史に永遠に刻まれることでしょう。

受賞歴・記録
* オールスター出場：2回（1983年、1984年）

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