ジェリコ・ヨクシモヴィッチ

ジェリコ・ヨクシモヴィッチ：セルビアを代表する音楽界の巨匠

ジェリコ・ヨクシモヴィッチ（Željko Joksimović）は、1972年4月20日生まれのセルビア人歌手であり、作曲家、プロデューサーとしてもその才能を発揮し、セルビア国内外で広く知られています。彼の音楽は、セルビアだけでなく、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イスラエル、北マケドニア、ルーマニア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、モンテネグロなど、ヨーロッパ各地で愛されています。

国際的な成功への道

ヨクシモヴィッチが初めて国際的な注目を集めたのは、12歳の時にパリで開催された音楽祭「First Accordion of Europe」で優勝した時でした。音楽大学を優秀な成績で卒業後、1997年にアルバムデビューを果たし、プロとしてのキャリアをスタートさせました。初期の頃は、民俗音楽やポップスの要素を取り入れた音楽スタイルでしたが、後にバラードやセルビア民俗音楽にも挑戦し、独自の音楽性を確立していきました。

ユーロビジョンでの輝かしい足跡

2004年、ヨクシモヴィッチはセルビア・モンテネグロ代表としてユーロビジョン・ソング・コンテストに出場し、「Lane moje」を歌い上げました。セルビア・モンテネグロとして初の参加となったこの大会で、彼は見事準決勝を首位で通過し、決勝ではウクライナのルスラナに次ぐ2位という好成績を収めました。また、同大会では最優秀作曲賞である「The MARCEL BEZENCON Press award」も受賞しています。「Lane moje」はその後、セルビアをはじめとするヨーロッパ各地でチャートの首位を席巻する大ヒットとなりました。

2012年にも、ヨクシモヴィッチはセルビア代表としてユーロビジョン・ソング・コンテストに出場し、再びその才能を世界に示しました。

多岐にわたる音楽活動

2004年に自身のプロダクション会社「ミナコルド・プロダクション」を設立してからは、自身の音楽活動に加え、他のアーティストへの楽曲提供やプロデュースも積極的に行っています。2006年には、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2006にボスニア・ヘルツェゴビナ代表として参加したハリ・マタ・ハリの楽曲「Lejla」を作曲し、同曲は3位入賞を果たしました。これは、ユーロビジョンにおけるボスニア・ヘルツェゴビナにとって過去最高の順位であり、ヨクシモヴィッチは同大会で再び最優秀作曲賞を受賞しました。

映画音楽への挑戦

ヨクシモヴィッチは、映画音楽の作曲にも挑戦しており、映画『Ivkova slava』の音楽を手がけました。

その他の活動

2008年には、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2008の司会をヨヴァナ・ヤンコヴィッチと共に務めました。

ディスコグラフィー

ヨクシモヴィッチは、数多くのアルバムやシングルをリリースしており、その音楽性は多岐にわたります。

主なアルバム

Željko Joksimović (1999)
Rintam (2001)
III (2002)
Ima nešto u tom što me nećeš /IV/ (2006)

主なデュエット曲

ハリス・ジノヴィッチ - Šta će meni više od toga (2002)
ディノ・メルリン - Supermen (2005)
* タミー・ハリソン - I Live My Life For You (2005)

まとめ

ジェリコ・ヨクシモヴィッチは、セルビアを代表する音楽家として、その才能と情熱で多くの人々に感動を与え続けています。彼の音楽は、国境を越えて人々の心に響き、これからも長く愛され続けることでしょう。

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