ジェレミー・ガスリー

ジェレミー・シェーン・ガスリー：波瀾万丈な野球人生を送った日系アメリカ人投手

ジェレミー・シェーン・ガスリー（Jeremy Shane Guthrie, 1979年4月8日 - ）は、アメリカ合衆国オレゴン州ローズバーグ出身の元プロ野球選手。投手としてメジャーリーグ（MLB）で活躍しました。母方が広島県三原市にルーツを持つ日系4世であり、父親はアフリカ系アメリカ人です。

プロ入り前

ガスリーはアシュランド高校卒業後、1997年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツから指名を受けましたが契約せず、ブリガムヤング大学に進学。その後、2001年のMLBドラフトでピッツバーグ・パイレーツから指名を受けるも、再び契約せずにスタンフォード大学へ編入しています。

MLBでの活躍

2002年、クリーブランド・インディアンスからドラフト1巡目指名を受け、プロ入り。2004年にメジャーデビューを果たしました。

その後、2007年にボルチモア・オリオールズへ移籍。先発ローテーションに定着し、2008年には開幕投手を務めました。同年はチームで唯一の2桁勝利を記録する活躍を見せました。

2009年には、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のアメリカ合衆国代表に選出。しかし、レギュラーシーズンではリーグワーストの17敗を喫しました。

2012年にはコロラド・ロッキーズ、カンザスシティ・ロイヤルズと移籍。ロイヤルズでは調子を取り戻し、3年契約を結びました。2013年にはリーグ最多被安打を記録するも、自身初の勝ち越しとなる二桁勝利を達成。2014年にはワールドシリーズを経験しました。

晩年

2015年は不調に終わり、ロイヤルズをFAとなります。その後は、テキサス・レンジャーズ、サンディエゴ・パドレス、マイアミ・マーリンズとマイナー契約を繰り返しました。

2017年にはワシントン・ナショナルズとメジャー契約を結びましたが、1試合の登板でDFAとなり、FA。その後、メキシカンリーグでプレーし、同年引退を表明しました。

人物

ガスリーはモルモン教の宣教活動でスペインに滞在していた経験があり、スペイン語が堪能です。また、母ユキコさんが日系人であることから、日本との繋がりも深く、2014年の日米野球でMLB選抜として来日した際には、母方の故郷である広島県三原市を訪問し、親族と交流しました。

多彩な球団を渡り歩き、様々な経験をしたガスリー。その波瀾万丈な野球人生は、多くの人々に記憶されることでしょう。

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