ブリガムヤング大学

ブリガム・ヤング大学（BYU）について

ブリガム・ヤング大学（BYU）は、アメリカ、ユタ州プロボにある私立大学で、末日聖徒イエス・キリスト教会によって運営されています。この大学は1875年に設立され、1865年には教会の教徒のための教育機関としてスタートしました。1913年に大学としての認可を受け、「ブリガム・ヤング大学」という名称に変更されました。今日、BYUはプロボ、アイダホ、ハワイの3つのキャンパスを展開し、全球から学生を受け入れています。

歴史的背景

BYUのルーツは、1830年に設立された末日聖徒イエス・キリスト教会にさかのぼります。1844年、創設者ジョセフ・スミスが殉教した後、ブリガム・ヤングが教会の指導者としてユタへ移民を導きました。1862年にはプロボに植民者学校が設立され、1875年にはブリガム・ヤング・アカデミーと改名されました。1903年には大学として正式に認可されたことで、現代のBYUが誕生しました。

教育の質と多様なプログラム

BYUは198の学術的プログラムを提供し、69の修士号と27の博士号課程があります。生物学から農業、エンジニアリング、教育、法律、看護まで多岐にわたります。また、特に会計学や言語学の分野での評価が高いです。BYUからはノーベル賞受賞者や著名な発明家も輩出されています。

学生と教職員の構成

BYUのプロボ校では、3万人以上の学生が在籍しており、そのほとんどは終始敬虔なキリスト教徒です。入学には教会の信者であることが推奨されており、非教会員も受け入れていますが、優待制度は適用されません。また、学生や教職員はオーナーコードと呼ばれる独自の規則に従って生活する必要があります。この規定には、健康に悪影響を及ぼす物質や行為を禁じる内容が含まれ、服装や身だしなみに関する厳格なルールもあります。

卒業生の影響力

BYUは数多くの著名な卒業生を輩出しています。政治家のミット・ロムニーや有名な作家のステファニー・メイヤー、スティーブン・R・コヴィーなど、多岐にわたる分野で成功を収めています。また、スポーツ界でも多くの選手が活躍しており、特にNFLやNBAでの活躍が目立ちます。

スポーツ活動

BYUは大学スポーツにも力を入れており、全米大学体育協会（NCAA）に加盟しています。21の代表チームがあり、特に女子バスケットボールやバレーボールでは顕著な成績を残しています。2023年にはビッグ12カンファレンスに加盟する予定です。

教育関連の議論

BYUでは特定の教育プログラムに関する議論もあり、歴史学科では大学院生の受け入れが停止されています。これにより、学生や教員の間で意見が分かれることがあります。その背景には、モルモン教の歴史的視点に基づく研究が多過ぎるとの懸念もあります。

最後に

ブリガム・ヤング大学は、教育の質、歴史的背景、さまざまな分野での優れた卒業生によって、アメリカの大学の中で特異な存在となっています。信仰に基づいた教育が特徴である一方で、開放的な雰囲気を持つこの大学は、今後も多くの人材を育成することでしょう。

もう一度検索