ジェレミー・ケネディ

ジェレミー・ケネディとは

ジェレミー・ケネディは、1992年9月16日にカナダ、ブリティッシュコロンビア州サレーで生まれたプロ総合格闘家です。レボリューションMMAおよびエクストリーム・クートゥアに所属しています。幼い頃から格闘技に親しんでおり、12歳という若さでボクシングとブラジリアン柔術のトレーニングを開始しました。これらの基礎が、彼の総合格闘技キャリアの土台を築きました。アマチュアでの経験を積み、2013年にプロのリングへと足を踏み入れました。

主要団体での歩み

UFCでの挑戦

プロデビュー後、地域の大会で経験を積んだケネディは、世界のトップファイターが集まるUFCへの参戦を果たします。2016年8月27日に行われたUFC on FOX 21で、彼はオクタゴンデビュー戦を迎え、アレッサンドロ・リッチを相手に安定した戦いぶりを見せ、3-0の判定勝利を収めました。この勝利は、UFCでのキャリアにおける幸先の良いスタートとなりました。その後もUFCで連勝を重ねましたが、2018年2月11日に開催されたUFC 221では、後にフェザー級王者となるアレクサンダー・ヴォルカノフスキーと対戦。この強敵に対し、ケネディは2ラウンドにパウンドによるTKO負けを喫し、これが彼のプロキャリアにおける初めての敗北となりました。

PFLでの戦い

UFCを離れたケネディは、新たな舞台としてPFL（Professional Fighters League）を選択します。2019年10月17日に開催されたPFL 8では、フェザー級トーナメントに出場。準々決勝でルイス・ハファエル・ラウレンティーノと対戦し、2ラウンドにパウンドでTKO勝利を収め、トーナメント準決勝へと進出しました。続く準決勝ではダニエル・ピネダと対戦。1ラウンドにギロチンチョークによる一本負けを喫しましたが、試合後にピネダから禁止薬物の陽性反応が検出されたため、この試合の公式裁定はノーコンテストへと変更されました。ケネディにとっては、不運な形でトーナメント敗退という結果を受け入れることとなりました。

Bellatorでの活躍

PFLでの経験を経て、ジェレミー・ケネディは北米の有力団体であるBellatorへと活躍の場を移します。2020年11月19日のBellator 253でデビュー戦を行い、マット・ベセットに対し3-0の判定で勝利を収め、Bellatorでのキャリアを白星でスタートさせました。Bellatorでは、フェザー級トップクラスの選手たちとの対戦が続きました。2021年4月9日のBellator 256では、ランキング3位のアダム・ボリッチと対戦しましたが、判定で惜しくも敗れました。しかし、その後は立て直し、2021年12月3日のBellator 272では、ランキング4位のエマニュエル・サンチェスを相手に3-0の判定勝利。さらに2022年10月1日のBellator 286では、再びランキング3位につけていたアーロン・ピコと対戦。この試合は、ピコが1ラウンド終了時に左肩を脱臼し、ドクターストップとなったため、ケネディがTKO勝利を収めるという形での決着となりました。2023年2月25日には、Bellator 291でランキング3位のペドロ・カルヴァーリョにも3-0の判定で勝利し、Bellatorフェザー級戦線におけるトップコンテンダーとしての地位を確固たるものにしました。

Bellatorでの連続した好成績により、ケネディはついにBellator世界フェザー級王座への挑戦権を獲得します。2024年3月22日に行われたBellator Champions Series: Belfastのメインイベントで、長らく階級の絶対王者として君臨してきたパトリシオ・ピットブルに挑みました。しかし、王者の牙城は高く、ケネディは3ラウンドにパンチの連打を浴びてTKO負けを喫し、惜しくも王座獲得はなりませんでした。

獲得タイトルと総括

Bellatorでのタイトル挑戦は叶いませんでしたが、ジェレミー・ケネディはプロキャリアを通じて高い実力を示してきました。Bellator参戦前の2015年には、BFL（Battle for the Lake）フェザー級王座を獲得しており、地域のトップとして活躍した経験も持っています。UFC、PFL、そしてBellatorといった主要団体を渡り歩き、それぞれの舞台で印象的な戦いを繰り広げ、多くの強豪選手に勝利しています。パトリシオ・ピットブルとのタイトルマッチでの敗北を経て、今後の彼のキャリアがどのように展開していくか、注目が集まっています。

もう一度検索