ジェンキンス (DD-447)

USS Jenkins (DD-447)

USS Jenkins（DD-447）はアメリカ海軍の駆逐艦で、フレッチャー級に属します。この艦の名称は、海軍少将ソーントン・A・ジェンキンスに由来しており、特に歴史的な意義を持つ艦艇です。同名の艦はこれが2隻目にあたります。

艦歴

「ジェンキンス」は、1941年11月27日にニュージャージー州カーニーのフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドック社で起工されました。1942年6月21日に姉妹艦のUSS La Vallette（DD-448）と同時に進水し、その後7月31日にH・F・ミラー少佐の指揮の下で正式に就役しました。

第二次世界大戦

就役後の「ジェンキンス」は、1942年の夏に慣熟訓練を経た後、10月24日にメイン州カスコ湾を出発し北アフリカに向かう上陸作戦、トーチ作戦に参加しました。11月8日にカサブランカ沖に到着し、カサブランカ沖海戦に参加。作戦成功後はニューヨークに戻り、太平洋艦隊に配属されました。

1943年1月4日、ニューカレドニアのヌーメアに到着後は、ソロモン諸島と珊瑚海での哨戒活動に従事し、6月29日にはニュージョージア島への支援砲撃に参加。その後、コロンバンガラ島沖海戦でも戦闘行動を行いました。特に7月18日には、損傷した水上機母艦USS Chincoteagueを救助するため、日本軍の空襲の中、無事に母艦を護衛しエスピリトゥサント島へ到着させました。

その後、ジェンキンスはギルバート・マーシャル諸島の戦いに参加し、空母群の護衛を行いながら数度の空襲にも耐えました。1944年にはマーシャル諸島での支援活動や、ホーランジアやアイタペでの戦いにおいて重要な役割を果たしました。

レイテ島の戦い

1944年10月、「ジェンキンス」はレイテ島の戦いに参加するため、様々な艦艇を護衛しながら活動しました。ルソン島の戦いにも関与し、特に1945年1月31日には、日本の潜水艦の探知・撃沈に成功しました。

戦後の活動

1951年11月2日には護衛駆逐艦として再就役し、朝鮮戦争に参加。日本や韓国沖での偵察等、多くの任務に従事しました。また、1960年代にはベトナム戦争にも関わり、真珠湾を拠点に活動を行いました。1971年には退役し、スクラップとして売却されました。

栄典

「ジェンキンス」はその戦歴を通じて14の従軍星章を受章し、朝鮮戦争においても1つの星章を受けています。

この艦艇は、アメリカ海軍の歴史において重要な位置を占め続ける存在であり、多くの戦争に参画し続けたことから、その功績は高く評価されています。

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