ジェームズ・シー

ジェームズ・シーについて

ジェームズ・シー（James Sie）は、1962年12月18日生まれのアメリカ合衆国出身の俳優、声優、脚本家である。彼は特にアニメ『ジャッキー・チェン・アドベンチャー』におけるジャッキー・チェンの声を担当したことで広く知られている。

キャリアのスタート

シーはその独特な声質がジャッキー・チェンに似ていることから「ジャッキー・チェンの物真似芸人」としても名を馳せた。彼が演じるジャッキー・チェンのキャラクターは視聴者に愛され、アニメーション業界での地位を確立するきっかけとなった。その後、アニメ映画『カンフー・パンダ』のシリーズ化された作品である『カンフー・パンダ ザ・シリーズ』でもマスター・モンキー役を担当し、映画版のジャッキー・チェンの雰囲気を見事に再現した。さらに、テレビゲーム版でも同角色を演じ、彼の声はゲームファンにも親しまれている。

シーは他の多くの声優業にも携わっており、アニメ『ウィッチ -W.I.T.C.H.-』でのチェン・リン役、ゲーム『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE』のフィン・ファン・フームやラジオアクティブマン、さらには『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』のエディ・ラジャ役など、さまざまなキャラクターに声をあてている。また、『World of Warcraft』の拡張パッケージ「Mists of Pandaria」では、特に目を引くキャラクターの一人、タラン・ズーを演じた。2021年には『ザ・シンプソンズ』のエピソード「バートは名キャディー」に出演し、ラマ僧の役を演じるなど、幅広いジャンルで活躍している。

映画と舞台の活動

俳優としてもシーは着実にキャリアを築いてきた。1997年にはリア・タジリ監督の映画『ストロベリー・フィールズ』にて主要キャラクターを演じ、スージー・ナカムラと共演した。また、1996年には『チェーン・リアクション』にプロの俳優として出演し、演技力を発揮した。

シーは脚本家としても素晴らしい業績を残している。1999年には自身の中国とイタリアでの育ちを背景に、自伝的な一人芝居「Talking With My Hands」を執筆し、自ら演じることで注目を集めた。この作品がきっかけで、彼は舞台作家としての才能も開花させた。シカゴのライフライン劇場で上演された「Island of the Blue Dolphins」は、ジェフ賞を受賞するなど、彼の作品は高く評価されている。

私生活

私生活において、シーは自身の性的指向を公表しており、2008年にはシンガーソングライターのダグラス・ウッドと結婚した。彼らは、ベトナムから養子として迎えたベンジャミンという子どもを育てている。彼の私生活は公にされているが、家族やパートナーとの関わりを大切にしていることが伺える。

まとめ

ジェームズ・シーは、俳優および声優として多彩な才能を発揮している人物である。彼のキャリアはアニメ、映画、舞台と多岐にわたり、幅広いジャンルで活躍している。彼の演技と声は多くの人々に愛され、今後の活躍にも注目が集まっている。

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