ジオグリフ (競走馬)

ジオグリフ：地上絵の名を持つ競走馬

ジオグリフ（Geoglyph）は、2019年生まれの日本の競走馬です。その名は地上絵に由来し、父はドレフォンという血統を受け継いでいます。2022年の皐月賞制覇を筆頭に、国内外のレースで記憶に残る走りを見せています。

デビューと重賞制覇

2021年6月、東京競馬場でデビュー。クリストフ・ルメール騎手を背に3番人気で快勝しました。同年9月には札幌2歳ステークスで、最後方からの追い込みでドレフォン産駒として初の重賞制覇を達成しました。

皐月賞制覇とその後

2022年、福永祐一騎手を新たに迎え皐月賞に出走。中団から直線で力強く抜け出し、イクイノックスとの競り合いを制して見事勝利しました。この勝利は、木村哲也調教師にとっても初のクラシック制覇、ドレフォン産駒にとっても初のGI制覇となり、福永祐一騎手にとっては現役最後のGI勝利となりました。

しかし、続く日本ダービーでは7着に敗れ、その後の検査で右前脚の骨折が判明。その後も天皇賞（秋）や香港カップに出走するも、掲示板を確保することはできませんでした。

ダート挑戦と海外遠征

2023年、ジオグリフは新たな挑戦としてダートレースに参戦。サウジカップでは4着と健闘し、その後ドバイワールドカップにも出走しました。帰国後も宝塚記念などに出走しましたが、思うような結果は残せませんでした。

秋にはマイルチャンピオンシップ南部杯、チャンピオンズカップに出走するも、いずれも良い結果は出ませんでした。

5歳時の復活と海外挑戦

2024年、ジオグリフは芝レースに戻り、中山記念で3着と好走。大阪杯でも5着に入るなど、復調の兆しを見せました。安田記念6着の後、札幌記念では横山武史騎手を背に2着に入り、約2年4ヶ月ぶりの連対を果たしました。

秋にはアメリカ遠征を行い、ブリーダーズカップ・マイルに出走し5着。5歳シーズンを終えました。

6歳時の苦難と引退

2025年、東京新聞杯11着の後、オーストラリア遠征を敢行。ドンカスターマイルに出走しましたが、その後クイーンエリザベスステークスでは13着に終わりました。さらに、右前脚の骨折が判明し、長期休養を余儀なくされることとなりました。

血統背景

母系の血統には、社台グループが導入した名種牡馬たちが名を連ねています。母アロマティコも中央で6勝を挙げ、重賞でも好走するなど、その血統の良さを示しています。

ジオグリフは、その名が示す通り、競馬史に鮮やかな地上絵を描いた競走馬として、ファンの記憶に刻まれることでしょう。

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