ジザフ

ジザフ（Jizzakh）

ジザフはウズベキスタンのジザフ州に位置する都市で、同州の州都です。サマルカンドの北東に位置し、人口は約13万8400人（2004年）です。ジザクと表記されることもあります。

概要

ジザフはゴロドナヤ・ステップの端に位置し、シルクロードがテュルケスタン山地のジラヌティ峠（「ティムールの門」とも呼ばれる）を越え、ザラフシャン渓谷へと続く要衝でした。そこからサマルカンドやブハラなどの主要都市へと繋がっていました。

地名の由来はソグド語で「小さな砦」を意味します。かつてはソグド人の町として栄え、オシュルーシャナと呼ばれていました。その後、アラブ人に征服され、土着の遊牧民と入植者との交易地となりました。アラブ人は都市防衛のために複数の砦を築き、兵士（ガジ）を駐屯させました。これらの砦は、ブハラ・アミール国の支配下にあった19世紀にさらに強化されました。

「タシケントの獅子」と称されたロシア帝国のミハイル・チェルニャエフ将軍は、ジザフの攻略を試みましたが、最初の試みは失敗に終わりました。2度目の挑戦で兵士6名の犠牲を出し、ようやく攻略に成功しました。この際、市民の死者は6000人に達し、旧市街のほとんどが焦土と化しました。住民は強制的に移住させられ、代わりにロシア人が入植しました。

1916年にはロシアの支配に対する反乱が発生しましたが、すぐに鎮圧されました。その翌年には、後にウズベキスタン共産党第一書記となるシャラフ・ラシドフが誕生しました。

現在のジザフ市街には、ラシドフが生まれる以前の古い建物はほとんど残っていません。市内には2つの大学があり、約7000人の学生が学んでいます。

名所

シャラフ・ラシドフ記念博物館
州立博物館

スポーツ

サッカークラブ、PFCソグディアナ・ジザフがウズベク・リーグ（国内最上位サッカーリーグ）に所属し、ジザフを本拠地としています。

出身有名人

* パトフ・ショディエフ - ショディエフ財団創始者

ジザフは、その長い歴史の中で様々な文化の影響を受け、独自の発展を遂げてきました。現代においては、教育機関の充実やスポーツの振興にも力が入れられています。

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