ジミー原田

ジミー原田：日本ジャズ界の巨星

ジミー原田（本名：原田譲二）は、1911年12月10日に神奈川県で生まれ、1995年5月12日に亡くなった日本の著名なジャズドラマーです。長い音楽キャリアを通じて、彼は日本のジャズに多大な影響を与えました。

来歴・人物

原田は1928年に神戸ダンスホールの専属ドラマーとしてデビューを果たしました。その後、1937年には「ジミー・エバンス & ヒズ・オーケストラ」を結成し、本格的な活動を開始します。しかし、太平洋戦争が進行する中、ジャズの演奏が困難になると、彼はコミックバンド『あひる艦隊』に参加し、生活を支えていきます。

戦後、彼は進駐軍のためにジャズ演奏を再開し、彼の音楽活動はさらなる成長を遂げます。1970年には東京都中央区銀座に拠点を移し、本格的な音楽活動を展開しました。戦前の仲間たちと再びバンドを組み、晩年には「週刊賃貸住宅ニュース」のCMにも出演し話題となりました。また、テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」でも『ジミー原田の謎』という特集が組まれ、多くの人々に知られる存在となりました。同氏は80歳を過ぎるまで現役のジャズドラマーとして活動を続け、情熱を持って音楽に寄与していました。

家族・親族

ジミー原田は音楽一家でも知られています。彼の長男である原田イサムはジャズドラマーとして手腕を振るい、日本楽友会の会長を務めています。次男の原田忠幸もバリトンサクソフォーンの名手です。また、孫の原田俊太郎（イサムの息子）もジャズドラマーとして活躍し、THE SQUARE（現T-SQUARE）の創立メンバーとして知られています。このように、三代にわたって音楽の血脈は受け継がれているのです。

テレビ・ラジオ出演

ジミー原田はその人気から、テレビやラジオにも積極的に出演していました。1984年にはNHKの「銀河テレビ小説」で「陽だまり横丁のラブソング」に登場しました。また、1992年には「世にも奇妙な物語」のエピソード「言葉のない部屋」に出演し、視聴者に印象を残しました。さらに、ラジオ番組「森若香織のオールナイトニッポン」（1988年 - 1990年、ニッポン放送）にも出演し、その音楽を多くのリスナーに届けました。

CM・映画出演

彼の活動はCMや映画でも見ることができます。特に、1989年には大建の「賃貸住宅ニュース」のCMに出演し、世間から注目を集めました。また、1981年公開の映画「ねらわれた学園」にも出演し、多才な才能を見せつけました。

終わりに

ジミー原田の音楽は彼の一生にわたって多くの人々に影響を与え、今なお日本のジャズ界にその足跡を残しています。その豊かな音楽活動は、後世を担う若い世代にも受け継がれています。彼の生涯は、ジャズの魅力と力を再認識させてくれるものでもあります。

もう一度検索