ジム・カスタム

ジム・カスタム (GM CUSTOM)

概要
ジム・カスタムは、[OVA]]『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に初めて登場した架空の兵器で、宇宙世紀を舞台にした「ガンダムシリーズ」の一部です。この機体は、有人操縦式のモビルスーツ]の一つであり、[[地球連邦軍によって設計された量産機としての役割を果たしています。基本的な設計はジムの改良型ですが、エース・パイロット向けの高性能機として位置づけられている点が特徴的です。

誕生の背景

宇宙世紀0080年、連邦軍の再建計画が発動し、デラーズ紛争に備えた準備が進められていました。当時、ジム系の機体は低い互換性の問題を抱えており、軍事勢力の指導者たちは生産性と高性能化を同時に達成することが求められました。ジム・カスタムは、ジム・スナイパーカスタムやジム・コマンドを基本に設計されましたが、これらは本格的な量産を考慮していなかったため、そのままでは量産が難しいとされました。

設計と性能

ドイツ連邦軍のガンダムNT-1の設計を参考にし、フレームを最大限に活用する形で改良が施されました。これにより、バランスが優れた機体が完成しましたが、その一方で飛び抜けた性能は持たず、「特長がないのが特徴」とも言われています。但し、滞空能力や運動性が大幅に向上し、パワード・ジムの実験結果を基に各部スラスターやジェネレーターが強化され、推力が従来機のほぼ倍に達しました。

機体構造

頭部

ジム・カスタムの頭部は、SC型とG型のシステムを統合しています。対人用のセンサーやコプロセッサーを持ち、柔軟な運用が可能です。また、視界が広がった構造と通信ユニットの大型化により、指揮官機としての役割にも適応しています。

胴体

コックピットは0080年代初期の設計が基盤となり、新設計の内装が施されています。メイン・ジェネレーターはタキム社製の1,400キロワット級を搭載し、稼働効率を確保しています。

腕部

ガンダムNT-1用に開発されたユニットがほぼそのまま採用されており、ガトリング砲を内蔵する構造を持っています。アクチュエーターなどの性能が改良されており、軽量化と可動性が向上しています。

脚部

脚部にはサブ・スラスターが設けられ、充実した稼働が可能です。腰部にはサスペンションが加えられ、重力下での動作性を向上させています。

武装

ジム・カスタムは、数種類の武装を装備しています。

• - 60mmバルカン砲：イントエネットに統合された機関砲。
• - ジム・ライフル：標準装備で、バレルやセンサー、マガジンの交換が可能です。
• - ビーム・サーベル：エネルギー供給が効率的になり、機動戦闘での優位性を確保しています。
• - シールド：防御武装であり、追加のマガジンを装備可能な特徴があります。

劇中での活躍

ジム・カスタムは『0083』の中で重要な役割を果たします。アルビオンのMS隊として、デラーズ・フリートとの戦闘に参加し、数々の戦闘シーンでの活躍が描かれています。特に、司令官サウス・バニングとともに行動し、彼の指揮の下で格闘戦を展開しますが、ついには戦死という結末を迎えることとなります。

バリエーション

ジム・カスタムは数多くのバリエーションが存在します。中には高機動型やカスタム仕様、さらにはアトミック・ヘビーアーマーを装備した機体まであり、それぞれが独自の設計と機能を持っています。

まとめ

ジム・カスタムは、そのデザインと性能から多くのファンに愛されており、ガンダムシリーズにおいて重要な役割を担っています。ストーリーの中での活躍を通じ、地球連邦軍のエースパイロットとしての存在を強く印象付けています。

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