ジム・ギリアム

ジェームズ・ウィリアム・ギリアムの野球人生

基本情報

ジェームズ・ウィリアム・ギリアム（James William Gilliam）は、1928年10月17日にテネシー州ナッシュビルに誕生したアメリカの元プロ野球選手です。ポジションは内野手で、右投・両打の選手として知られています。彼は1951年にブルックリン・ドジャースと契約し、1953年にはメジャーリーグデビューを果たしました。彼の選手人生は、特に1950年代から1960年代にかけてのメジャーリーグでの地位を確立するものでした。

プロキャリアの初期

ギリアムは、プロ入り前にはニグロリーグのボルチモア・エリートジャイアンツでプレーしていました。彼がブルックリン・ドジャースに加入してから、彼の野球キャリアは大きく展開していきます。1953年には新人王を受賞し、特に17本の三塁打でナショナルリーグ1位、さらに新人記録の100四球を達成するなど、彼の選球眼と打撃技術が高く評価されました。彼はその後もリードオフマンや二番打者としてチームを牽引し続けました。

成績とスタイル

ギリアムは五度にわたり90四球を選ぶ優れた選球眼を持つ選手であり、その打撃は高い出塁率を誇りました。また、彼はスピードも兼ね備えており、3回のリーグ2位を獲得する盗塁数も示す通り、攻撃面でもその存在感を示していました。当時のドジャースは守り抜く戦法を取っており、そのため彼の機動力は非常に重要な役割を果たしていました。彼は現役末期に2回引退を宣言するも、チームの状況から引退を撤回した経歴がある選手です。最終的には1966年に現役引退を決意しました。

コーチとしての道

引退後、ギリアムは1965年から兼任コーチとしてドジャースに関わり、1966年からは専任コーチとしてチームを支えました。彼の指導は長年にわたりチームに影響を与え、選手たちの成長を助けました。しかし、1978年にはリーグ優勝が決定した翌日に脳出血により急死してしまいます。その後、ドジャースは彼の功績を称え、背番号『19』を永久欠番とする決定を下しました。この背番号は、彼が現役時代からコーチにかけて一貫して着用していたもので、彼の存在はドジャースにとって特別なものであることを示しています。

記録と称賛

ギリアムの通算成績は常に記録として再評価されています。彼は1952年にインターナショナルリーグの最優秀選手賞を受賞し、MLBオールスターゲームにも1956年と1959年の2回出場しました。背番号『19』は一般的にはアメリカ野球殿堂に入る選手が着用した番号が永久欠番にされる中で、ギリアムにはその栄誉は与えられていませんが、彼の偉大な業績はドジャースの歴史に刻まれています。彼の影響力は、単に成績に留まらず、若い選手たちへの指導を通じても広がり続けています。

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