ジム・コルボーン

ジェームズ・ウィリアム・コルボーン：波瀾万丈の野球人生

ジェームズ・ウィリアム・コルボーン（James William Colborn、1946年5月22日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタ・ポーラ出身の元プロ野球選手であり、投手、コーチ、スカウトとして多岐にわたる活躍を見せました。

生い立ちとプロ入り前

コルボーンはサンタ・ポーラ高校で生徒会長を務め、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球の3つのスポーツで才能を発揮しました。ウィッティア・カレッジに進学し社会学の学位を取得。大学でもバスケットボールと野球を続け、コペンハーゲン大学への留学も経験しました。さらに、ワシントン大学の修士課程に進み、エディンバラ大学にも留学。エディンバラ大学では、バスケットボールと野球でスコットランド大学代表に選出されるなど、文武両道ぶりを発揮しました。

プロ野球選手時代

シカゴ・カブス

1966年にヨーロッパ学生オールスターゲームで21奪三振を記録したことがきっかけとなり、シカゴ・カブスから声がかかりました。1967年6月19日にフリーエージェントとして契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。当初はシングルAのチームに所属していましたが、1968年にはダブルAへ昇格。1969年7月13日には、フィラデルフィア・フィリーズ戦でMLB初登板を果たし、先発として勝利投手となりました。カブスでは、主にリリーフとして起用されながら、数試合で先発も経験しました。

ミルウォーキー・ブルワーズ

1971年12月3日にミルウォーキー・ブルワーズへトレード。1973年にはオールスターゲームに選出されるも、出場機会はありませんでした。しかし同年、ブルワーズ初の20勝投手となり、エースとしての地位を確立しました。1976年までの在籍期間中、チームは負け越しが続きました。

カンザスシティ・ロイヤルズ

1976年12月6日、カンザスシティ・ロイヤルズへトレード。1977年5月14日には、テキサス・レンジャース戦でノーヒットノーランを達成し、同年は18勝を挙げる活躍を見せました。しかし、1978年は不調に終わりました。

シアトル・マリナーズ

1978年シーズン途中にシアトル・マリナーズへトレード。マリナーズでは結果を残せず、フリーエージェントとなりましたが、契約するチームは現れませんでした。

引退後

引退後は、3Aアイオワ・カブスで投手コーチを務め、その後カブス傘下のマイナーリーグ巡回コーチを歴任。1990年には来日し、オリックス・ブルーウェーブの一軍・二軍投手コーチとして指導しました。帰国後は、アスレチックス傘下1Aの監督などを経て、マリナーズの環太平洋スカウトとして、イチローや佐々木主浩の獲得に貢献しました。また、1999年の映画「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」には3塁コーチ役として出演しました。その後も、ドジャースやパイレーツで投手コーチを務め、2004年には日米野球のMLB選抜投手コーチとして再び来日。レンジャースの環太平洋スカウト部長、シニア・アドバイザーを経て、2016年にはハーレムベースボールウィークのオーストラリア代表コーチを務めました。

詳細情報

年度別投手成績は省略

代表歴・コーチ歴

1966 ヨーロッパ学生オールスターゲーム スコットランド代表
* 2016 ハーレムベースボールウィーク オーストラリア代表

ジェームズ・コルボーンは、選手としてだけでなく、指導者、スカウトとしても野球界に大きく貢献した人物です。その多彩な才能と情熱は、多くの人々に影響を与え続けています。

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