ジム・バーンズ

ベルベット・ジェームズ・バーンズ

ベルベット・ジェームズ・バーンズ（Velvet James Barnes）は、1941年4月13日にアーカンソー州タッカーマンで生まれた元プロバスケットボール選手です。彼の身長は203cm、体重は95kgで、ポジションはパワーフォワードとセンターでした。バーンズの人生は、貧しい家庭環境によって影響を受けました。バスケットボールシューズを手に入れることができないほど貧しかった彼は、高校時代に州選手権を制覇し、黒人選手として初めて年間最優秀選手に選出されるなど、逆境を乗り越えて数々の成果を上げました。

高校卒業後、短期大学を経てテキサス大学エルパソ校に進学したバーンズは、そこでの2年間で平均24.2得点、17.9リバウンドという素晴らしい成績を収めました。彼は1964年のNCAAトーナメントでベスト16に進出し、その年の東京オリンピックではアメリカ代表として金メダルを獲得しました。彼の背番号『45』は大学において永久欠番とされ、彼の功績を讃える形となっています。

1964年、バーンズはNBAドラフトで全体1位指名を受け、ニューヨーク・ニックスに入団します。初年度は平均15.5得点、9.7リバウンドの成績を残し、同期入団のウィリス・リードとともにオールルーキー1stチームに選出されました。しかし、翌1965-66シーズンの序盤でボルティモア・ブレッツにトレードされ、ここでも平均ダブルダブルを記録する活躍を見せました。

残念ながら、1966年に膝とアキレス腱の怪我に見舞われ、その後のキャリアで成績が低下し、複数のチームを渡り歩くことになります。彼は最終的に4つのNBAチームを経験し、1969年にはボストン・セルティックスで優勝を果たしましたが、プレーオフではチームの一員としての出場は果たせませんでした。1971年に選手としてのキャリアを終えた彼のNBAでの通算成績は、454試合出場で3,997得点、2,939リバウンドを記録しました。平均して8.8得点、6.5リバウンドという数字を残しています。

バーンズは2002年9月14日に心臓病のため61歳でこの世を去りました。しかし、彼の遺産は、2014年にアーカンソー州のスポーツ殿堂に選出されることによって称えられました。彼の人生とキャリアは、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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