ジム・ロスカトフ

ジム・ロスカトフ（1930年2月4日 - 2015年12月1日）は、アメリカ合衆国出身の元バスケットボール選手です。彼は、1960年代にNBAファイナル8連覇という偉業を成し遂げたボストン・セルティックスの一員として、その名を歴史に刻みました。

オレゴン大学を卒業後、1955年のNBAドラフトで3位指名を受け、ボストン・セルティックスに入団しました。1950年代後半から1960年代にかけて、セルティックスは計11回の優勝を果たしますが、その強さを象徴していたのは、ビル・ラッセルを中心とした比類なきディフェンス力でした。ロスカトフは、数字の上では目立つ成績を残したわけではありません（キャリア平均6.2得点、5.6リバウンド、キャリアハイは2年目の1956-57シーズンに記録した10.6得点、10.4リバウンド）が、彼は卓越したディフェンダーとして、セルティックスの堅守を支える重要な役割を担い、チームの11回の優勝のうち7回に大きく貢献しました。

彼のプレースタイルは、パワフルで荒々しいものでした。その激しさを示すエピソードとして、ニューヨーク・ニックス所属のケニー・シアーズの顎を砕いたことがあったほどです。

引退後、セルティックスは彼の背番号『18』を永久欠番とすることを検討しましたが、ロスカトフは将来的にこの番号が他の選手に引き継がれることを希望し、この申し出を辞退しました。その後、18番は1970年代に再び黄金期を迎えたセルティックスの中心選手、デイブ・コーウェンスの名で永久欠番として指定されました。現在、セルティックスのホームアリーナには、ロスカトフの功績を称え、彼の愛称であった"Loscy"を綴ったフラッグが掲げられています。

[外部リンク]
Basketball-Reference.com
Hoopedia

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