ジム改

ジム改（GM TYPE C）

ジム改（ジムかい、GM TYPE C）は、宇宙世紀を舞台にした「ガンダムシリーズ」の架空の兵器で、有人操縦式の人型機動兵器（モビルスーツ、MS）の一種です。初めて登場したのは1991年に発売されたOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』であり、地球連邦軍の量産型MSとして位置づけられています。本機は、シリーズ第1作である『機動戦士ガンダム』に登場したジムの改良型であり、外伝作品などには多様なバリエーション機も存在します。

デザイン

ジム改のメカニックデザインは著名なデザイナー、カトキハジメによるものですが、基にしているのは1990年に模型誌『モデルグラフィックス』に掲載された「ガンダム・センチネル0079」でデザインされたジム（後期生産型）です。ジムはガンダムの量産型として開発されたこともあり、そのデザインにはガンダムの要素が反映されています。

ジム改のデザインには、前年に放送されたOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジム系のデザインも取り入れられています。OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、ジム改のランドセルが「センチネル0079」版ガンダムと同型に変更され、肩口のインテークが排除されて形状が改善されました。

また、1996年のOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では、ジム改のデザインを活用した初期型ジムが登場し、シンプルな外観にリファインされています。OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』にもそのデザインが流用され、後期型ジムとして使用されています。

設定解説

ジム改は、ジム系列MSの規格が多様化したことで開発されました。この機体の開発には、ジャブロー工廠、ルナツー工廠製のE型や、オーガスタ工廠製のD型、G型に関する設計が反映されています。U.C.0079年11月下旬には初号機が完成し、実戦配備は同年12月から行われました。

武装

ジム改は多種多様な武装を装備しており、その中には以下のような兵器が含まれます。

• - 60mmバルカン砲: 頭部に2門内装された連邦系MSの標準機関砲です。
• - 90mmマシンガン: バレルや弾種の変更が可能で、ブルパップ式マシンガンの一種です。
• - ロング・ライフル: 精密射撃が可能な宇宙空間用ライフルです。
• - ビーム・スプレーガン: 改良された標準兵装で、射撃管制が向上しています。
• - ビーム・サーベル: 連邦軍MSの標準装備で、高効率なエネルギー供給がなされています。

さらに、多くのオプション兵装があり、幅広い戦闘状況に対応可能な設計です。劇中では、ジム改が多くの戦闘で活躍しており、その性能と汎用性が強調されています。

劇中での活躍

『0083 STARDUST MEMORY』の序盤では、オーストラリアのトリントン基地に所属するジム改が多数登場し、ジオン残党軍との戦闘に従事します。サウス・バニング大尉が搭乗し、ガンダム試作2号機の追撃を指揮する様子が描かれています。また、他の媒体でもジム改の運用や活躍がうかがえる場面があり、連邦軍の主力MSとして注目されています。

バリエーション

ジム改には多くの変種が存在し、例えば、ジム・ストライカー、高機動型など、多様な戦術に対応したカスタマイズが施されています。これにより、様々な戦場での運用が可能となり、連邦軍の偵察や前線での戦闘能力が強化されています。ジム改は、その設計と性能が評価され続けており、ガンダムシリーズの中で重要な位置を占めています。

このように、ジム改は宇宙世紀において重要な役割を果たしており、今後も多くの物語でその存在感を発揮していくことでしょう。

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