ジャクソンビル (原子力潜水艦)

USS Jacksonville (SSN-699)

USS Jacksonville (SSN-699) は、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の12番艦であり、その艦名はフロリダ州に位置する都市、ジャクソンビルに由来しています。この艦は、「The Bold One」という愛称で親しまれています。

艦歴

ジャクソンビルの建造は1972年1月24日に、コネチカット州グロトンにあるジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社で始まりました。艦は1976年2月21日に起工し、1978年11月18日にはチャールズ・E・ベネット夫人によって命名され進水しました。そして、1981年5月16日にロバート・B・ウィルキンソン大佐の指揮の下で正式に就役しました。

ジャクソンビルは、就役以来、多くの任務に従事しました。特に1982年と1985年には世界巡航を行い、さまざまな配備や演習にも参加しました。1983年、1986年、1993年、1994年には西大西洋での展開、1987年と1993年には地中海への任務も行っています。また、1988年にはロサンゼルス級に対する衝撃トライアル・テストプログラムにも参加しました。

その後は、艦の性能向上のためにノーフォーク海軍造船所で3年にわたる近代化オーバーホールが実施されました。このオーバーホールにより、艦の運用状態が向上し、さらなる任務に備えることとなりました。

事故とトラブル

1996年5月には、チェサピーク湾の入り口でサウジアラビアのコンテナ船との衝突事故を起こし、一時は大きな問題となりました。さらに、2004年12月20日にはポーツマス海軍造船所で燃料交換オーバーホールが行われている最中に火災が発生しましたが、迅速な対応により火災は間もなく消し止められ、原子炉への大きな被害は生じませんでした。

退役

ジャクソンビルは2017年12月11日にワシントン州ブレマートンに到着し、退役の準備に入りました。そして、2018年5月1日に正式に退役しました。その後、2019年6月26日には退役セレモニーが行われ、長い間の任務を終えることとなりました。

関連情報

ジャクソンビルはアメリカ海軍の艦艇として多くの歴史的な任務に参加してきました。今後も彼女の勇敢な任務の数々は海軍の歴史の一環として語り継がれるでしょう。さらに、アメリカ海軍における他の艦艇情報や関連資料にもアクセスできます。

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