ジャスパー (アルバータ州)

カナディアンロッキーの宝石、ジャスパーへようこそ

ジャスパーは、カナダ・アルバータ州西部に位置する基礎自治体で、ジャスパー国立公園の中心地です。カナディアンロッキーの壮大な景観の中にあり、アサバスカ川渓谷に沿って広がっています。エドモントンから西へ約362km、車で約3時間半の距離にあり、バンフ国立公園のレイク・ルイーズからは、景勝地として名高いアイスフィールド高速道路を通って北へ約290kmの場所に位置しています。

ジャスパーの歴史

ジャスパーの歴史は、1907年にJasper Forest Parkとして保護が始まったことに遡ります。1930年にはジャスパー国立公園が正式に設立され、その美しい自然が保護されるようになりました。1912年には北部カナダ鉄道がジャスパーまでの路線を開通させ、交通の便が向上しました。1913年には、H. Mathesonによる測量が行われ、同年にはエドモントンからの道路が開通、1940年にはバンフとジャスパーを結ぶアイスフィールド高速道路が開通し、観光地としての地位を確立しました。

2001年7月20日には、特別自治体として編制され、ジャスパー自治体とパークス・カナダ（カナダ公園局）によって共同で行政が行われています。しかし、2024年7月22日には大規模な森林火災が発生し、2万5000人が避難、市街地の約30%が破壊され、1,113棟の建造物のうち358棟が焼失するという大きな被害を受けました。

ジャスパーの地理

ジャスパーの周辺には、ピラミッド湖、ボーベール湖、パトリシア湖、アネット湖、エディス湖など、数多くの美しい湖が点在しています。ウィスラー山の頂上へ向かうジャスパー・トラムウェイや、有名ホテルであるフェアモント・ジャスパーパークロッジも近くにあります。また、ジャスパーイエローヘッド博物館とビジターセンターは、ジャスパーの町の中心部に位置し、観光客にとって重要な情報源となっています。

ジャスパーの気候

気候は、南に位置するバンフや、ほぼ同緯度にあるエドモントンと比較して、冬は温暖です。近年、温暖化の影響が顕著になっており、夏は冷涼な気候が特徴です。

ジャスパーへのアクセス

VIA鉄道のカナディアン号（週3便）とスキーナ号（週3便）が運行しており、鉄道でのアクセスも可能です。長距離バスは、トンプソンバレーチャーターズがEバスとの提携でエドモントン～ジャスパー～カムループス間を週2便運行しています。また、エドモントン行きのバスはサンドッグトランスポーテーション&ツアーズが1日1便、コールドショットが平日のみ週5便運行しています。バンフ行きのバスはサンドッグトランスポーテーション&ツアーズが週3便運行しています。

ジャスパーの人口統計

2001年の国勢調査によると、ジャスパー自治体の人口は4,180人でした。2006年の調査では、人口は4,265人とわずかに増加しています。

ジャスパーのメディアと教育

ジャスパーには、ジャスパー・ブースター、ザ・フィッツフュー、ジャスパー・デイリー・ニュースといった地元新聞があります。ラジオ局としては、FM 92.3 CJAG ザ・ローン・ウルフがモダンロックを放送しています。教育施設としては、アルバータ35番学区 グランデ・イエローヘッドに属するジャスパー小学校とジャスパー中・高等学校があります。また、フランス語話者向けの教育施設として、2番学区 グレーター・ノース・セントラルに属するデロシュール小・中学校があります。

ジャスパーは、その美しい自然と豊かな歴史、そして多様な文化が融合した魅力的な場所です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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