ジャック・ヴォーン

ジャック・ヴォーン：選手、コーチとしての経歴と実績

ジャック・ヴォーン（Jacque T. Vaughn, 1975年2月11日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロバスケットボール選手であり、現在は指導者として活躍しています。NBAのブルックリン・ネッツでは、2023-2024シーズン途中までヘッドコーチを務めていました。現役時代のポジションはポイントガードです。

選手としての経歴

ヴォーンはカンザス大学に進学し、ポール・ピアース、レイフ・ラフレンツ、スコット・ポラードといった名選手たちと共にプレーしました。大学での活躍が認められ、1997年のNBAドラフトで1巡目27位指名を受け、ユタ・ジャズに入団を果たします。

ユタ・ジャズでのデビュー

入団した1997-98シーズンは、ジョン・ストックトンが怪我で開幕から欠場した影響で、ルーキーながら開幕からスターティングメンバーに抜擢され、45試合に出場しました。この経験が、ヴォーンのNBAキャリアのスタートダッシュを後押ししました。

その後のキャリア

その後、アトランタ・ホークス、オーランド・マジック、ニュージャージー・ネッツ、サンアントニオ・スパーズと渡り歩き、12シーズンに渡ってNBAでプレーしました。キャリア通算では、平均4.5得点、2.5アシストという成績を残しています。また、2007年にはサンアントニオ・スパーズの一員としてNBA優勝を経験しました。

コーチとしての経歴

2010年に現役を引退したヴォーンは、指導者の道へ進みます。まずはサンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチを2年間務め、コーチングの基礎を学びました。

オーランド・マジックのヘッドコーチ

2012年には、オーランド・マジックのヘッドコーチに就任。若手選手の育成に力を注ぎましたが、2015年2月5日にシーズン途中で解任されました。

スパーズでのスカウト、そしてネッツへ

2015年9月からは、スカウトとしてサンアントニオ・スパーズのスタッフに復帰。選手の才能を見抜く力を磨き、2016年4月30日にはブルックリン・ネッツのアシスタントコーチに就任しました。

ブルックリン・ネッツのヘッドコーチとして

2022-2023年シーズン、前任ヘッドコーチのスティーブ・ナッシュが退任したことを受け、ヴォーンがヘッドコーチに昇格しました。チームをプレイオフに導きましたが、主力選手のトレードによる戦力低下が響き、フィラデルフィア・セブンティシクサーズにスイープ負けを喫しました。

2023-2024年シーズンも、チームの調子は上がらず、21勝33敗という成績で2月19日に解任が発表されました。ネッツでのヘッドコーチとしての通算成績は、71勝68敗（勝率.511）でした。

その他

ヴォーンは、1996年と1997年にNCAAオールアメリカンのセカンドチームに選出されています。ちなみに、1997年のファーストチームには、ティム・ダンカンが選ばれています。

ジャック・ヴォーンは、選手として、そしてコーチとして、NBAの世界で確かな足跡を残しました。今後の彼の活躍にも注目が集まります。

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