ジャニー・ロンゴ

ジャニー・ロンゴ＝シプレリ：女子自転車競技界のレジェンド

ジャニー・ロンゴ＝シプレリ（Jeannie Longo-Ciprelli）は、1958年10月31日生まれ、フランス・アヌシー出身の自転車競技選手です。彼女は女子自転車競技の歴史に燦然と輝く数々の記録を打ち立て、その名を刻んでいます。

輝かしい経歴

ロンゴは元々アルペンスキーの選手でしたが、後に夫となるパトリス・シプレリの指導のもと、自転車競技に転向しました。21歳でフランス国内ロード選手権を制覇して以来、彼女は数々の栄光を手中に収めていきます。

オリンピックと世界自転車選手権でのメダル獲得実績は以下の通りです。

オリンピック：金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個
世界自転車選手権：金メダル13個（女子歴代最多）、銀メダル6個、銅メダル3個

世界自転車選手権での13個の金メダル獲得は、女子の歴代最多記録です。さらに、ロードレース、トラックレース、MTBの3部門でメダルを獲得していることも特筆に値します。

その他、女子版ツール・ド・フランスとも言えるグランド・ブークルでは1987年から1989年まで3連覇を達成。2000年にはメキシコシティで45.094kmのアワーレコードを記録しました。また、フランス国内選手権では、個人ロードで14回、個人タイムトライアル（ITT）で8回の優勝を誇ります。

2007年の世界選手権・ロード個人タイムトライアルでは7位に入賞し、北京オリンピックの出場権を獲得。2008年の北京オリンピックでは、タイムトライアルで4位入賞を果たしました。

2009年には、50歳8ヶ月という年齢で国内選手権・ITTを制覇。2010年には同選手権で連覇を達成しています。

ライバルたちとの激闘

ロンゴが自転車選手としてのキャリアをスタートさせた1980年代初期には、アメリカのレベッカ・トゥイッグが強豪として立ちはだかり、ロンゴは彼女を追う立場でした。しかし、まもなく個人ロードレースやトラック3000m個人追い抜きで、毎年のように優勝争いを繰り広げるようになります。

1990年代前半には、オランダのレオンティエン・ファンモールセルが新たなライバルとして登場。上記の2種目に加え、ロード個人タイムトライアルやグランド・ブークルといったレースでも激しい優勝争いを展開しました。

ライバルたちが現役を引退していく中、ロンゴは長きに渡り現役を続けました。

ドーピング問題

2011年9月9日、フランス自転車競技連盟は、ロンゴに過去3度のドーピング未報告事例があったとして、出場停止処分を検討していることを明らかにしました。

また、同年9月13日には、[レキップ]]が、アメリカの元自転車選手ジョセフ・M.パップが、ロンゴの夫でありコーチでもあるパトリス・シプレリがエリスロポエチン]を購入していたと証言したことを報じました。これに対し、パトリス・シプレリは[[レキップの報道を否定しています。

その他の活動

ロンゴは競技者としてだけでなく、学業にも励み、MBA、B.S.（数学の学位）、スポーツ経営学の学位を取得しています。

女子自転車競技界のレジェンドとして、その功績は語り継がれていくことでしょう。

外部リンク

ジャニー・ロンゴ ウエブサイト
ジャニー・ロンゴ - サイクリングアーカイヴス（英語）
* ジャニー・ロンゴ - Olympedia（英語）

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