レベッカ・トゥイッグ

レベッカ・トゥイッグ（Rebecca Twigg、1963年3月26日 - ）は、アメリカ合衆国シアトル出身の元女子自転車競技選手です。

女子中・長距離界のトップ選手として長きにわたり活躍し、その実力は世界レベルで高く評価されました。特に、世界自転車選手権の個人追い抜きでは、6回という最多優勝記録を保持しており、彼女の卓越した能力を示す記録となっています。ジャニー・ロンゴやレオンティエン・ファンモールセルといった強豪選手たちとしのぎを削り、数々の名勝負を繰り広げました。

オリンピックにおいても、1984年のロサンゼルスオリンピック・個人ロードでは、コニー・カーペンターに次いで銀メダルを獲得。1992年バルセロナオリンピック・個人追い抜きでは銅メダルを獲得するなど、輝かしい成績を残しました。1996年アトランタオリンピック・個人追い抜きでは、本命視されるはずでしたが、思わぬ事態に見舞われます。

全米自転車連盟が開発した「スーパーバイク」の使用を拒否したことが、その後の彼女の競技人生に大きな影響を与えました。当初はスーパーバイクを使用していたものの、体にフィットしないことから、長年愛用してきた自転車での出場を希望しましたが、連盟側はスーパーバイクの使用を強要。また、長年彼女のコーチを務めてきたエディ・ボリセビッチが、全米自転車連盟によって排除されたことも、この問題に拍車をかけました。

この一件が直接的な原因で現役を引退したわけではありませんでしたが、翌1997年の全米自転車選手権に出場し、ロード個人タイムトライアルで3位に入賞。これが彼女にとって最後の輝かしい実績となりました。

また、1985年1月21日付のスポーツ・イラストレイテッドの記事で、1984年のロサンゼルスオリンピックの大会前に、男子4km個人追抜優勝者のスティーヴ・ヘッグらとともに、輸血ドーピングを行っていたことが報じられました。しかし、大会後の検査では陰性であったため、処分は科されませんでした。

彼女の功績は、サイクリングアーカイヴスやOlympediaといったウェブサイトでも紹介されています。

レベッカ・トゥイッグ - サイクリングアーカイヴス（英語）
レベッカ・トゥイッグ - Olympedia（英語）

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