ジャパンセブンズ選手権大会

ジャパンセブンズ：日本の7人制ラグビーを彩る歴史と進化

ジャパンセブンズは、日本ラグビーフットボール協会が主催する、男子7人制ラグビーの全国大会です。1993年の第1回大会以来、日本の7人制ラグビー界を代表するイベントとして、多くの名勝負とスター選手を生み出してきました。本稿では、ジャパンセブンズの歴史と変遷について、詳細に解説します。

大会発足と国際化

1993年、秩父宮ラグビー場で「ジャパンセブンズ選手権大会」としてスタート。大学、社会人チーム24チームが参加し、初代王者を決定しました。当初は「ジャパンセブンズ」の略称で親しまれ、2013年には正式名称も「ジャパンセブンズ」となりました。その後、1995年から1999年までは海外チームも招待する国際大会として開催され、1997年には「ナイキ ジャパンセブンズ」、1998年には「カンタベリー・オブ・ニュージーランド ジャパンセブンズ」として開催されるなど、その人気は国内外に広がっていきました。2000年には、IRBセブンズワールドシリーズが始まり、国際大会の部は「ワールドセブンズTOKYO」として独立しました。

国内大会への回帰と高校大会への移行

2000年以降は国内大会に回帰。2002年には高校セブンズラグビーフットボール選手権大会が「高校の部」として加わり、女子の部も新設されました。しかし、2004年のラグビーワールドカップの影響により、選手のコンディションを考慮し大会は中止。翌2005年からは「高校男子の部」のみの開催となり、会場も江戸川区陸上競技場に移りました。女子の部は「Japan Women's Sevens」に統合されました。この期間、成人男子の部は7年間途絶えることになります。2009年には日本オリンピック委員会（JOC）から「JOCジュニアオリンピックカップ」の一つに認定され、大会の盛り上がりはさらに増しました。2010年には、高校男子のみのジャパンセブンズと、成年男子向けの「セブンズフェスティバル2010 in TOKYO」がそれぞれ開催されました。2011年は東日本大震災の影響で中止、2012年も開催されず、「東京セブンズ」が開催されるなど、大会の形態は流動的でした。

男女混合大会への復活と再び男子大会へ

2013年、リオデジャネイロオリンピックの追加競技として7人制ラグビーが決定したことを受け、男子・女子の7人制日本一を決める大会としてジャパンセブンズは復活。森永製菓を特別協賛に迎え、「ウィダー ジャパンセブンズ2013」として秩父宮ラグビー場で開催されました。その後も、inゼリーなどを協賛に迎え、開催が続けられました。しかし、女子大会「太陽生命 ウィメンズセブンズシリーズ」との開催時期が重なるなど、女子の部は不定期開催となりました。2016年からはファーマホールディング（現メディカルシステムネットワーク）を特別協賛に迎え、「なの花薬局 ジャパンセブンズ」として開催されましたが、2018年大会を最後に、再び幕を閉じました。

パリオリンピックに向けた復活

6年のブランクを経て、2024年7月15日、パリオリンピック開催直前に「なの花薬局 ジャパンセブンズ2024」として復活しました。男子セブンズ日本代表候補選手の強化育成を目的として、「男子セブンズTID（Talent Identification and Development）」2チームを含む10チームが参加し、新たな歴史を刻みました。

大会を通じて

ジャパンセブンズは、その歴史の中で様々な変化を遂げ、日本の7人制ラグビーの発展に大きく貢献してきました。国内トップレベルの戦いを展開する場として、未来の日本代表選手の発掘・育成の場として、その役割は今後も期待されています。そして、パリオリンピックでの活躍を目指す選手たちの登竜門として、更なる発展を遂げていくことでしょう。

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