ジャパンラグビートップリーグ2016-2017

2016-2017 ジャパンラグビートップリーグ：サントリーサンゴリアスの完全制覇と新たな時代の幕開け

2016年8月26日から2017年1月14日にかけて開催されたジャパンラグビートップリーグ2016-2017シーズンは、サントリーサンゴリアスがリーグ戦全15試合を制し、4シーズンぶり4度目の優勝という偉業を達成しました。

今シーズンは、2019年ラグビーワールドカップに向けた改革として、リーグ戦の方式が大きく変更されました。従来の2プール制とポストシーズンは廃止され、16チームによる1回総当たりのリーグ戦のみで順位が決定されるシンプルな方式となりました。順位決定においては、勝ち点を最優先し、同点の場合は勝利数で順位を決定するようになりました。また、ボーナスポイントの算出方法も変更され、7点差以内での敗戦に加え、3トライ以上の差をつけて勝利した場合にもボーナスポイントが付与されるようになりました。

さらに、試合時間や外国人選手の出場枠、そして脳振盪への対応なども変更されました。ハーフタイムは10分から12分に延長され、外国人選手の同時出場人数に関する規定も変更。TMO（テレビマッチオフィシャル）の適用範囲も拡大され、より正確なジャッジメントが求められるようになりました。試合会場は全国33都道府県47会場で開催され、ラグビーワールドカップ2019開催12都市も含まれていました。 脳震盪の疑いのある選手への対応として、HIA（Head Injury Assessment）も導入されました。

入替制度とトップチャレンジリーグ

入替制度も変更され、16位は自動降格、13～15位は入替戦、トップチャレンジ1の1位は自動昇格、2～4位は入替戦へと臨むことになりました。

特に注目すべきは、2017-2018シーズンから新設された「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」です。この新リーグの設立に伴い、地域リーグとの入れ替え戦に加え、トップチャレンジ1とトップチャレンジ2の試合を介して、トップリーグへの昇格を争うシステムが構築されました。トップチャレンジ1への出場権を得るためのトップチャレンジ2は、日野自動車レッドドルフィンズが優勝しました。また、トップチャレンジ1ではNTTドコモレッドハリケーンズが優勝し、トップリーグへの自動昇格を果たしました。

トップリーグからの降格チームは、ホンダヒートです。また、トップリーグ入替戦では、近鉄ライナーズ、コカ・コーラレッドスパークス、豊田自動織機シャトルズがトップリーグ残留を決め、九州電力キューデンヴォルテクス、日野自動車レッドドルフィンズ、三菱重工相模原ダイナボアーズはトップチャレンジリーグへ降格しました。

さらに、トップチャレンジリーグへの参入をかけた各地域リーグ3位チームによる参入マッチも開催され、釜石シーウェイブスRFCとマツダブルーズーマーズが来季のトップチャレンジリーグ参入を果たしました。

表彰

シーズン終了後には、チームと個人の表彰式が行われ、今シーズンの活躍が讃えられました。新たな賞としてAIG賞が創設され、多くの試合を担当したレフリーに贈られました。

このシーズンは、2019年ラグビーワールドカップを見据えた大きな変革期となりました。新たなルールや入替制度の下、各チームがしのぎを削った激戦は、日本ラグビー界の更なる発展への礎となったと言えるでしょう。サントリーサンゴリアスの圧勝という結果と共に、今後の日本ラグビー界の動向に注目が集まります。

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