ジャパンラグビーリーグワン (法人)

ジャパンラグビーリーグワン：日本のトップリーグラグビーを牽引する組織

ジャパンラグビーリーグワン（JRLO）は、日本のラグビーユニオン社会人クラブのトップリーグ「リーグワン」を運営する一般社団法人です。2018年2月20日に設立され、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会とは独立した組織として活動していますが、一部役員は両組織で兼務しています。

所在地と組織運営

設立当初から日本ラグビーフットボール協会と同じ建物内にオフィスを構えていました。2024年4月までは秩父宮ラグビー場隣接のクラブハウスにありましたが、同年4月23日より青山ツインビル東館5階に移転し、日本ラグビーフットボール協会の本部機能も同フロアに移転しました。

リーグの発展計画：3つのフェーズ

JRLOはリーグの発展を3つのフェーズに区分し、段階的な改革を進めています。

第1フェーズ（2022～2023-24シーズン）：あらたな挑戦 - リーグの基盤構築に注力
第2フェーズ（2024-25～2027-28シーズン）：世界最高への前進 - 若手育成リーグの開設、ホームスタジアムの固定化、海外チームとの対戦などを計画
* 第3フェーズ（2028-29～2031-32シーズン）：世界への拡がり - ライセンス制によるスタジアム固定化、秋開幕、海外チームのリーグ参戦拡大などを目指す

第2フェーズでは、2024-25シーズンにDIVISION1の試合数を増加、2025-26シーズンに若手育成リーグを導入、以降はスタジアム固定化と明確なホスト＆ビジター方式の導入、海外チームとの対戦などを計画しています。2027-28シーズンにはサラリーキャップ導入を目指します。

第3フェーズでは、スタジアム固定化とホーム＆ビジター方式の完全実現、秋開幕によるリーグ戦の開催時期変更を目指します。DIVISION1のスタジアムは1万人以上、DIVISION2・3は2500人以上の収容能力を持つことを基準とします。

人事と財政

JRLOの役員は、任期が定められており、定期的に人事異動が行われます。2024年10月1日現在の役員構成等については、公式ウェブサイトをご参照ください。また、財政状況については、公式ウェブサイトに公開されている決算報告書等をご確認ください。

開幕初年度（2021年10月～2022年9月）の経常収益は33億円に上り、スポンサー企業からの収入が中心でした。各チームへの配分金はチーム間で大きな差がありました。その後も、放映権料やスポンサー収入を中心に財政基盤を強化し、安定した運営を維持しています。

リーグの設立と発展

リーグワンの設立は、トップリーグの再編案が頓挫した後に、地域密着型のプロリーグ構想として始まりました。2019年、日本ラグビーフットボール協会は新リーグ設立準備委員会を発足させ、2021年秋開幕を目指して準備を進めました。

2020年には、トップリーグ全16チームとトップチャレンジリーグのチームが新リーグへの参加を申請し、2022年1月に「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」として開幕しました。当初は3部制（DIVISION1、2、3）でしたが、その後もチーム数の調整やリーグ運営の改革を重ね、現在に至っています。

開幕当初は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、試合の中止が相次ぎましたが、その後は観客動員数の増加や、デジタルマーケティングの強化などにより、リーグ全体の認知度向上と発展に繋がっています。

リーグと他組織との連携

JRLOは、日本ラグビーフットボール協会やソニーグループ、NTTドコモ、ぴあ株式会社などとの連携を通して、リーグの運営・プロモーションを強化しています。合弁会社「ジャパンラグビーマーケティング株式会社」の設立や、共通アプリ・チケット販売サイトの運営など、多様な取り組みが進められています。

その他

JRLOは、災害時の支援活動にも取り組んでおり、募金活動などを実施しています。また、残念ながら、選手の不祥事なども発生しており、リーグとして対応に追われる場面もありました。

JRLOは、今後も継続的な改革を行い、日本のラグビー界の発展に貢献していくことを目指しています。今後の動向に注目です。

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