ジャパンラグビーリーグワン2023-24 アーリーエントリー選手

アーリーエントリー選手

アーリーエントリー選手とは、ジャパンラグビーリーグワンに設けられた特別な制度を利用して、大学に在籍する最終学年の選手が、大学卒業を待たずにプロリーグのチームへ加入し、公式戦に出場することを許可された選手を指します。

この制度は、有望な大学選手が大学での活動を終えた後、速やかにプロフェッショナルな環境に身を置き、トップレベルのプレーに慣れる機会を提供することを目的としています。これにより、チームは新たな才能を早期に獲得し、戦力として育成を開始できる一方、選手にとっては自身のキャリアをより早くスタートさせ、プロの世界で経験を積む道が開かれます。

制度の利用条件と手続き

アーリーエントリー制度を利用するためには、選手はまず所属する大学チームの最終学年に在籍している必要があります。その上で、ジャパンラグビーリーグワンが定める所定の手続きを行い、特定の基準や条件を満たすことが求められます。これらの手続きを経ることで、選手は大学の卒業証書を受け取る前に、リーグワン所属チームの正式な一員として登録されることが可能となります。

試合出場が可能となる時期

アーリーエントリーとしてチームに加入した選手が、実際にリーグワンの公式戦に出場できるようになるまでには、二つの重要な条件があります。

1. リーグ登録からの期間: 選手がリーグワンの選手として正式に登録を完了した日から、少なくとも14日以上が経過している必要があります。
2. 大学選手権の終了: その年度に開催される「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」、通称「大学選手権」の全日程が終了している必要があります。

したがって、アーリーエントリー選手がリーグワンのピッチに立つことができるのは、上記の二つの条件が両方満たされた後になります。大学選手権が例年1月に終了することを考えると、多くのアーリーエントリー選手はリーグワンのシーズン後半戦から出場が可能になる見込みです。

実際の試合出場について

上記のように、リーグへの登録期間や大学選手権終了といった制度上の条件を満たせば、選手は公式戦への出場が理論上可能となります。しかし、実際に出場するかどうかは、最終的に各チームの判断に委ねられます。

チームの戦術や状況
選手のコンディションや怪我の有無
チーム内の他の選手の状況

といった様々な要因が考慮され、ヘッドコーチやスタッフが出場メンバーを決定します。そのため、出場可能日を迎えたからといって、必ずしも全てのアーリーエントリー選手が即座に試合に出場できるわけではありません。中には、そのシーズン中に一度も出場機会を得られない選手もいる可能性もあります。

制度の運用とその他の早期加入選手

アーリーエントリー制度は、全てのリーグワンチームが利用するとは限りません。チームによっては、この制度を利用せず、大学卒業後に選手を正式に迎え入れる方針を取る場合もあります。また、この制度とは別に、大学を卒業せずに海外のクラブと契約したり、特別な事情で早期にプロ契約を結ぶ選手も存在しますが、これらはアーリーエントリー制度とは異なる枠組みであり、本項目では扱いません。

アーリーエントリー制度によって加入する選手は、大学最終学年の活動（特に大学選手権）を終えてから本格的にチームに合流し、プロ選手としての第一歩を踏み出すことになります。これは、大学ラグビーとプロラグビーの橋渡しをスムーズにし、選手の育成及びリーグ全体の活性化に貢献する制度と言えるでしょう。

外部リンク

* JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 公式サイト

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