JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24

ジャパンラグビーリーグワン2023-24 DIVISION1 シーズンレビュー

2023-24シーズンのジャパンラグビーリーグワンDIVISION1は、2023年12月9日から2024年5月26日にかけて開催され、過去2シーズンを上回る熱狂と感動的な試合展開で幕を閉じました。今シーズンは、いくつかの重要な変更点と記憶に残る出来事が数多くありました。

ルール変更と新たな試み

今シーズンから、レッドカードによる退場が20分間の出場停止となる20分レッドカードが導入され、DIVISION1と2ではTMOバンカーによるオフ・フィールド・レビューが新たに実施されるようになりました。これにより、より正確かつ公平なジャッジメントが実現し、試合の質向上に貢献しました。

また、シーズン途中には「THE CROSS-BORDER RUGBY」と題した国際交流戦が開催され、ニュージーランドの強豪クラブチームであるブルーズとギャラガー・チーフスが、リーグワン上位4チームと対戦しました。この国際的な取り組みは、リーグの国際的な認知度向上と日本のラグビーのレベルアップに繋がりました。

記録的入場者数と各地での熱戦

今シーズンは、観客動員数においても大きな話題となりました。第2節の横浜キヤノンイーグルス対トヨタヴェルブリッツ戦では31,312人の観客を動員し、リーグ戦の1試合における最多入場者数を記録。さらに翌日の東京サントリーサンゴリアス対東芝ブレイブルーパス東京戦では31,953人に更新されました。その後も、トヨタヴェルブリッツ対東京サントリーサンゴリアス戦で34,568人を記録するなど、毎試合多くの観客がスタジアムに詰めかけました。

シーズン全体では、DIVISION1、2、3の総入場者数が796,928人に達し、前シーズンを大きく上回る記録的な数字を達成。これは、リーグワンの高い人気と成長を示すものとなりました。

さらに、リーグワン史上初めて長崎県長崎市で試合が開催されるなど、地域貢献にも大きく貢献しました。

国立競技場で行われた決勝戦では、56,486人の観客が詰めかけ、昨年の決定戦の観客数を大きく上回り、リーグワンの新たな歴史が刻まれました。

リーグ戦と順位決定

リーグ戦は、12チームを2つのカンファレンスに分け、各カンファレンス内での総当たり戦、異なるカンファレンスとの交流戦、そして再びカンファレンス内での総当たり戦という3段階の構成で行われました。

リーグ戦の上位4チームはプレーオフトーナメントに進出し、優勝を争いました。下位3チームはDIVISION2との入れ替え戦に臨みました。

プレーオフトーナメントと入替戦

プレーオフトーナメントでは、激しい戦いが繰り広げられ、東芝ブレイブルーパス東京が初優勝を飾りました。

入替戦では、浦安D-RocksがDIVISION1に昇格、花園近鉄ライナーズがDIVISION2に降格しました。

受賞者

今シーズンの活躍を称える「NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 アワード」では、多くの選手やチームが受賞しました。

チーム表彰
DIVISION1 優勝：東芝ブレイブルーパス東京
DIVISION1 2位：埼玉パナソニックワイルドナイツ
DIVISION1 3位：東京サントリーサンゴリアス
DIVISION1 4位：横浜キヤノンイーグルス
DIVISION1 フェアプレーチーム賞：静岡ブルーレヴズ

個人表彰
DIVISION1 MVP：リッチー・モウンガ（東芝ブレイブルーパス東京）
新人賞：髙本幹也（東京サントリーサンゴリアス）
DIVISION1 得点王：ブリン・ガットランド（コベルコ神戸スティーラーズ）
DIVISION1 最多トライゲッター：マロ・ツイタマ（静岡ブルーレヴズ）
DIVISION1 ベストキッカー：ブリン・ガットランド（コベルコ神戸スティーラーズ）
DIVISION1 ベストタックラー：ピーター・ラピース・ラブスカフニ（クボタスピアーズ船橋・東京ベイ）
DIVISION1 ベストラインブレイカー：尾﨑晟也（東京サントリーサンゴリアス）
DIVISION1 優秀ヘッドコーチ賞：トッド・ブラックアダー（東芝ブレイブルーパス東京）
功労賞：山下裕史（コベルコ神戸スティーラーズ）、堀江翔太（埼玉パナソニックワイルドナイツ）、田中史朗（グリーンロケッツ東葛）
* ベストホイッスル賞：古瀬健樹レフリー

ベストフィフティーン、プレイヤーズ・チョイス・プライズ、100試合出場達成選手なども発表されました。

試合中継と海外放送

今シーズンの試合は、J SPORTSを中心にテレビ放送・配信されました。また、公式ウェブサイトやアプリでも配信され、多くのファンが試合を楽しめました。さらに、今シーズンからアフリカやニュージーランドなど海外でも一部試合の放送が始まり、リーグワンの国際的な広がりを示しました。

まとめ

ジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズンDIVISION1は、ルール変更、国際交流戦、記録的入場者数、そして各チームの熱戦など、多くの話題を提供し、日本のラグビー界にとって記憶に残るシーズンとなりました。今後のリーグの発展にも期待がかかります。

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