ジャパンラグビーリーグワン2024-25 アーリーエントリー選手

ジャパンラグビーリーグワンアーリーエントリー制度

アーリーエントリー制度は、大学に在籍する最終学年のラグビー選手が、大学卒業を待たずにプロフェッショナルリーグであるジャパンラグビーリーグワンのチームに入団し、公式戦に出場することを可能にする制度です。この制度を利用するには、リーグが定める所定の手続きを完了し、かつ特定の条件を満たす必要があります。

制度の対象者と参加条件

この制度の対象となるのは、大学のラグビー部に所属している最終学年に在籍する選手です。彼らは大学での活動を続けながらも、リーグワンチームの一員として早期にプロの環境に身を置く機会を得ます。ただし、すべての希望者が対象となるわけではなく、リーグが指定する手続きを適切に進め、関連する規約に定められた条件をクリアすることが参加の前提となります。

公式戦への出場資格

アーリーエントリー選手がリーグワンの公式戦に出場できるようになる時期は、いくつかの条件によって定められています。

リーグ登録完了からの期間: 選手がリーグワンの選手として登録を完了した日から、少なくとも14日間の期間を経過している必要があります。
大学選手権の終了: 当該年度の全国大学ラグビーフットボール選手権大会が全て終了していることが条件となります。大学のシーズンが完全に終わるのを待ってからの出場となります。

これら二つの条件を満たした上で、リーグが定める特定の日程から試合へのエントリーが可能となります。2024-25シーズンにおいて、アーリーエントリー選手が最短で公式戦に出場可能となるのは、2025年1月18日、つまり第5節以降の日程からと定められています。

実際の出場判断について

出場可能日を迎えたからといって、全てのアーリーエントリー選手が直ちに試合に出場するわけではありません。実際の公式戦出場は、加入したチームの事情や、選手自身のコンディション、練習への適応状況、怪我の有無など、様々な要因を考慮した上で、チームの首脳陣によって判断されます。

例えば、2024-25シーズンにおいて、アーリーエントリー選手として登録された佐藤健次選手（当時早稲田大学、埼玉パナソニックワイルドナイツに加入）は、2025年1月19日には出場資格を得ていましたが、彼の実際のリーグワン公式戦デビューは、それから約3週間後の2月9日でした。このように、出場可能日と実際の公式戦デビュー日には時間差が生じることがあります。

制度の利用状況と補足事項

アーリーエントリー制度は、全てのジャパンラグビーリーグワンのチームが必ず利用する制度ではありません。チームの方針や戦力計画によっては、この制度を活用しない選択をすることもあります。また、大学卒業を待たずにリーグワンチームに加入する選手の中には、このアーリーエントリー制度の対象外となるケースも存在します。本項目では、制度の定義に基づき、アーリーエントリー選手について説明しています。

この制度は、有望な若手選手が大学での学びを継続しつつ、早期にプロの舞台で経験を積む機会を提供し、彼らの成長を加速させるとともに、リーグ全体の活性化にも寄与することが期待されています。