ジャパン マリンユナイテッド

ジャパンマリンユナイテッド株式会社について

ジャパンマリンユナイテッド株式会社（Japan Marine United Corporation）は、日本の造船業界で重要な役割を果たす企業で、神奈川県横浜市に本社を置いています。この会社は、2013年にユニバーサル造船株式会社と株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドが合併することで誕生しました。現在、ジャパンマリンユナイテッドは、商船、艦船、海洋エンジニアリング、ライフサイクルといった多岐にわたる事業を展開しています。

沿革

企業の歴史を振り返ると、2013年1月1日に合併が行われ、当初の出資比率はJFEホールディングスが45.93%、IHIが同じく45.93%、日立造船（現カナデビア）が8.15%でした。その後、2019年11月には国内最大手の今治造船との資本業務提携が発表され、2020年には共同出資によって日本シップヤード株式会社が設立されました。

また、2020年2月に舞鶴事業所での構造改革が発表され、以降は艦船修理事業に特化することが決定されました。その中で、2021年5月には舞鶴事業所にて最後の新造船「SAKIZAYA VICTORY」を引き渡し、100年以上の新造船建造の歴史に幕を閉じました。

主要事業と製品

ジャパンマリンユナイテッドは、以下の4つの主要事業を展開しています。

• - 商船: コンテナ船やタンカーを含む、商業用の船舶を製造しています。数種のサイズと仕様があり、大型の24,000TEU型コンテナ船からさまざまなタイプのタンカーまで多岐にわたります。
• - 艦船: 自衛隊向けの艦艇や各種防衛用の船舶を製造しています。いずも型護衛艦やまや型護衛艦など、高度な技術を要する艦船の設計・建造を行っています。
• - 海洋・エンジニアリング: 浮体式LPG生産設備や石油掘削リグなど、海洋構造の設計・製造にも力を入れています。
• - ライフサイクル: 船舶の修理や改造、メンテナンス等、船舶のライフサイクル全般に対応したサービスも提供しています。

国内外の事業所

ジャパンマリンユナイテッドは全国に複数の事業所を持ち、特に有明、呉、舞鶴、津、横浜の各地に工場や関連施設があります。これらの施設は、前身企業から引き継がれたものであり、独自の技術力と経験を活かして造船を行っています。

主要事業所

• - 本社: 神奈川県横浜市西区みなとみらい
• - 有明事業所: 熊本県玉名郡
• - 呉事業所: 広島県呉市
• - 舞鶴事業所: 京都府舞鶴市
• - 因島事業所: 広島県尾道市

企業の未来

ジャパンマリンユナイテッドは、次世代の艦船や省エネルギー型の商船の開発にも取り組んでおり、持続可能な造船業を目指しています。また、グローバルな市場において競争力を維持するため、技術革新や新たなパートナーシップの模索を続けています。これにより、今後も日本の造船業の牽引役としての役割を果たし続けることでしょう。

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