ジャマール・マレー

ジャマール・マレー：カナダが生んだ、デンバーを牽引するスコアリングガード

ジャマール・マレー（Jamal Murray）は、1997年2月23日生まれ、カナダ・オンタリオ州キッチナー出身のプロバスケットボール選手です。NBAのデンバー・ナゲッツに所属し、ポイントガードとしてチームを牽引しています。

若き才能の開花とNBA入り

地元高校時代からその才能は注目され、2015年のナイキ・フープサミットではMVPを受賞。ケンタッキー大学に進学後も、1年生ながら平均20得点を記録し、SECの1stチームに選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。

そして、2016年のNBAドラフトで、1巡目全体7位という高順位でデンバー・ナゲッツから指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。

NBAでの躍進

ルーキーシーズンからゲイリー・ハリスの控えとして出場機会を得て、NBAオールルーキーチーム(2nd)に選出。2年目には、ニコラ・ヨキッチと共にチームの中心選手として活躍し、着実に成長を遂げました。

2018-19シーズンには、ボストン・セルティックス戦で当時キャリアハイとなる48得点を記録。チームを6年ぶりのプレーオフに導き、自身初のプレーオフでは平均21.3得点を記録するなど、その実力を遺憾なく発揮しました。

2019-20シーズンには、ナゲッツと5年総額1億7,000万ドルのマックス契約を結び、チームからの期待の高さが伺えます。プレーオフでは、ユタ・ジャズとの対戦で2試合で50得点を記録するなど、圧巻のパフォーマンスを見せました。

試練を乗り越えて

2020-21シーズンには、クリーブランド・キャバリアーズ戦で再び50得点を記録。フリースローなしで50得点を達成したNBA史上初の選手となるなど、新たな記録を打ち立てました。しかし、ゴールデンステート・ウォリアーズ戦で左膝前十字靭帯を断裂する重傷を負い、長期離脱を余儀なくされます。

2021-22シーズンは全休となりましたが、2022-23シーズンには見事復活。チームはNBAファイナルに進出し、マレーも全5試合で二桁得点を記録、そのうち4試合ではアシストも二桁を記録するなど、チームの優勝に大きく貢献しました。

2023-24シーズンも、プレーオフで決勝ブザービーターを決めるなど、勝負強さを見せつけました。ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレーオフでは、罰金処分を受けるアクシデントもありましたが、第7戦で35得点を記録するなど、最後までチームのために戦い抜きました。

2024-25シーズンには、ナゲッツとの4年総額2億800万ドルの延長契約に合意。ダラス・マーベリックス戦で45得点、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイとなる55得点を記録するなど、更なる進化を遂げています。

プレースタイルと評価

3ポイントラインからのシュートを得意とするシューターであり、3ポイントシュートを決めた後に行う「ボウ・アンド・アロー」のポーズは、彼の代名詞となっています。また、高い運動能力と勝負強さを兼ね備えており、チームにとって欠かせない存在です。

代表としての活躍

カナダ代表としても、2013年のFIBAU-18アメリカ大陸選手権や2015年のパンアメリカンゲームに出場するなど、国際舞台でも活躍しています。

ジャマール・マレーは、これからもデンバー・ナゲッツの中心選手として、更なる高みを目指していくことでしょう。彼の活躍から目が離せません。

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