ブザービーター

ブザービーターとは

ブザービーター（Buzzer Beater）は、バスケットボールやアイスホッケーの用語であり、試合やピリオドの終了直前に決められるシュートを指します。この際、ボールやパックがフィールド内にある間に残り時間がゼロになることで、得点が成立します。ブザーの音と同時に得点が決まることからこの名称が使われるようになりました。

バスケットボールにおけるブザービーター

バスケットボールでは、試合中にアディショナルタイムの概念が存在しません。試合の各ピリオドは、開始からのランニングタイムが10分経過した時点で、そのピリオドの終了を示すブザーが鳴ります。このブザーが鳴った瞬間にボールはデッドとなり、ピリオドが終了します。特に最終ピリオドにおいては、同点でなければその瞬間に試合自体も終了します。

しかしながら、試合終了のブザーが鳴る直前にシュートを放ち、そのボールが空中を浮いている間にブザーが鳴った場合、このボールは有効と見なされます。そして、そのボールがバスケットに入ると、得点としてカウントされることになります。これにより、選手はピリオドの終了時にどんな位置からでもシュートを試みることが多く、結果的に印象的なブザービーターの瞬間が生まれるのです。特に接戦となる試合では、ブザービーターの成功が試合結果に大きく影響することがあります。

アイスホッケーにおけるブザービーター

アイスホッケーでも、ブザービーターは重要な要素です。ここでのピリオドは最終プレーと同時に終了するため、終了間際にゴールテンダーが攻撃に参加することがあります。その際、ディフェンスが無防備になるため、クリアパックがゴールに流れ込むことがあります。この場合でも得点は記録され、通常はピリオドの最終タイムである19:59としてカウントされます。また、ゴール前での競り合いがピリオド終了時に発生した場合も、ブザービーターが生まれる可能性があります。

ブザービーターに関連する作品

ブザービーターは、スポーツだけでなく、さまざまなメディアやエンターテイメントでも取り上げられています。たとえば、井上雄彦によるバスケット漫画『BUZZER BEATER』や、2006年に発表されたSMAPの楽曲「buzzer beater」があります。また、2009年に放送されたフジテレビのドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』は、ブザービーターという言葉を印象的に使用しています。さらに、TBSのバラエティ番組『関口宏の東京フレンドパークII』のアトラクションにも「ストリートブザービーター」が登場しています。

結論

ブザービーターは、試合の流れを変えることもある刺激的なプレーであり、バスケットボールやアイスホッケーを彩る重要な要素です。競技ごとの特性を活かし、選手が瞬時に判断し行動する様子は、観客にとっても大きな興奮をもたらします。スポーツにおけるドラマや緊張感を引き出すこのプレーは、今後も多くの試合で人々の記憶に残り続けることでしょう。

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