ジャミーア・ネルソン

ジャミーア・ネルソン：卓越したゲームメイクで観客を魅了した名ポイントガード

ジャミーア・ネルソン（Jameer Nelson）は、1982年2月9日生まれ、ペンシルベニア州チェスター出身のアメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手です。ポイントガード（PG）として、そのキャリアを輝かせました。現在は、NBAゲータレード・リーグ（Gリーグ）のデラウェア・ブルーコーツでアシスタントGMとして、次世代の育成に携わっています。

NBAキャリア

2004年のNBAドラフトで、ネルソンはデンバー・ナゲッツから全体20位指名を受けました。しかし、直後に2005年のドラフト1巡目指名権とのトレードでオーランド・マジックへ移籍。ルーキーシーズンから79試合に出場し、1試合平均8.7得点、3アシストを記録しました。シーズン後半には先発PGの座を獲得し、大きく成長を遂げました。05-06シーズンも62試合中33試合で先発出場し、出場時間だけでなく、得点やアシストなどの成績も向上しました。

06-07シーズンには開幕から先発の座を掴み、その才能を遺憾なく発揮しました。2009年には、チームメイトのドワイト・ハワード、ラシャード・ルイスと共にNBAオールスターゲームに選出されるという栄誉に輝きました。しかし、2月に右肩を負傷。チームは創設以来2度目のNBAファイナルに進出しましたが、ロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗で敗れました。

2009-2010シーズンのプレーオフでは、1回戦のシャーロット・ボブキャッツとの第3戦で32得点を記録するなど、記憶に残る活躍を見せました。

2014年7月24日、10年間在籍したオーランド・マジックとの契約を解消し、ダラス・マーベリックスと契約しました。しかし、同年12月18日にラジョン・ロンドが絡む大型トレードでボストン・セルティックスへ放出。さらに2015年1月13日には、デンバー・ナゲッツへ放出されました。2015年、プレーヤーオプションを行使せずにFAとなり、7月13日に4年契約でデンバー・ナゲッツと再契約しました。2017年10月16日、ナゲッツを解雇され、21日にニューオーリンズ・ペリカンズと契約しました。

2018年2月1日、ニコラ・ミロティッチ、将来のドラフト指名権とのトレードでオメル・アーシュク、トニー・アレンと共にシカゴ・ブルズへ移籍しましたが、2月8日にデトロイト・ピストンズへ放出。2017-18シーズン終了後に引退を表明しました。

2020年11月10日、デラウェア・ブルーコーツのアシスタントGMに就任しました。

プレイスタイル

ネルソンは、優れたゲームメイク能力を持つPGとして知られていました。高いシュート力も持ち味で、3ポイントシュート成功率が4割を超えるシーズンもありました。非常に勝負強く、重要な場面でのシュートやブザービーターを決めることも少なくありませんでした。PGとしてはやや低身長ながら、平均以上のボディバランスを持ち、カットインからのプレーでも当たり負けしない強さを持っていました。

その他

マウスピースを外して咥える癖が特徴的でした。

外部リンク

選手の通算成績と情報 NBA
NBA日本
Basketball-Reference
ジャミーア・ネルソン - ドラフト情報 - DraftExpress.com （英語）
Official website
Saint Joseph's bio - ウェイバックマシン（2004年4月11日アーカイブ分）

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