ジャンプ小説新人賞

ジャンプ小説新人賞

ジャンプ小説新人賞（JUMP Novel Grand Prix）は、集英社が主催する公募新人文学賞です。週刊少年ジャンプ特別編集増刊『ジャンプノベル』の発刊を機に始まったジャンプ小説・ノンフィクション大賞が前身となっています。

概要

1991年にジャンプ小説・ノンフィクション大賞としてスタートし、1999年のリニューアルでノンフィクション作品の募集を停止、ジャンプ小説大賞と改名しました。2007年には再度リニューアルを行い、現在のジャンプ小説新人賞という名称になりました。

受賞作品の中には、『ジャンプノベル』に掲載されたのみで単行本化されていないものも存在します。しかし、第12回以降は入選以上の作品はジャンプ ジェイ ブックスから必ず刊行されるようになり、佳作・奨励賞については刊行の代わりにジェイ ブックス公式サイト上で連載される形式が取られています。

大賞時代にデビューした作家の中には、村山由佳や乙一のように、ライトノベルから一般文芸へと活動の場を移している作家もいます。

募集要項の変遷

2007年以降、小説大賞時代には年1回だった募集が年3回（3・7・11月末締め）となりました。通常の長編を対象とする「フリー部門」に加え、400字詰め原稿用紙100枚以内の「テーマ部門」が新設されました（募集中のテーマは公式サイトを参照）。

副賞の賞金は、フリー部門が金賞100万円・銀賞50万円・銅賞30万円、テーマ部門が金賞50万円・銀賞30万円・銅賞15万円でした（2008年の情報）。

2013年のリニューアルで、「応募作品の出版権等の諸権利が生じた場合、その優先権は集英社が所持する」という募集要項が「受賞作品の――」に修正され、他出版社と同等の権利となりました。

イラスト部門も設置されており、ジェイ ブックス刊行作品や公式サイトの挿画が公募されていましたが、同部門の入賞者に対する副賞（賞金）は設定されておらず、採用時に規定の原稿料が支払われる形でした。

2013年にはサイトリニューアルが行われ、募集要項が修正・変更されました。「応募作品の諸権利」という項目が、「受賞作品の出版権、上映・上演権、映像化等諸権利は、集英社に帰属する」と修正され、他出版社と同等の権利となりました。また、「小説テーマ部門」が休止となり、「キャラクター小説部門」が創設されました。フリー部門の名称は「小説フリー部門」に変更されています。キャラクター小説部門では、プロの漫画家によるイメージキャラクターをテーマに創作することが求められました。また、「イラスト部門」は休止となりました。賞金は統一され、金賞が100万円、銀賞が50万円、銅賞が30万円に変更され、いずれも楯と賞状が贈呈され、金賞作品は書籍化されることになりました。

2015年には「ジャンプ小説新人賞’15」の募集が開始され、「小説テーマ部門」が復活しました。その一方で「キャラクター小説部門」は休止となりました。現在では、「小説テーマ部門」、「ホラー部門」、「恋愛部門」の三つを運営し、これら三つの新人賞を通称「3大小説賞」と呼んでいます。

関連項目

スーパーダッシュ小説新人賞
ノベル大賞
* ロマン大賞

外部リンク

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