ジャーディン・ハウス

ジャーディン・ハウスは、香港島の中環（セントラル）に位置する、ひときわ目を引く超高層ビルです。その独特な外観は、1,700個を超える丸い窓によって特徴づけられています。このビルは、P&Tグループ（Palmer & Turner Group）によって設計されました。P&Tグループは、かつて上海の共同租界、外灘（バンド）において数多くの建築物を手掛けたことで知られています。

ジャーディン・ハウスは、高さ178.5メートル、地上52階建てで、1972年にコンノートセンターとして竣工しました。1973年のオープン時には、アジアで最も高いビルとして名を馳せ、1980年にホープウェル・センターが完成するまでは、香港で最も高いビルであり続けました。

このビルには、ジャーディン・マセソンの本部が入居しているほか、上海灘の創設者であるデビッド・タンの事務所も置かれています。また、隣接する場所には、かつてジャーディン・マセソンの本社があった場所に、マンダリン・オリエンタルホテルグループが運営するマンダリン・オリエンタル香港が建っています。

ジャーディン・ハウスの歴史は、旧ジャーディン・ハウスに遡ります。旧ジャーディン・ハウスは、香港島中環のペダー通り20番地に位置し、16階建てでした。一方、現在のジャーディン・ハウスは、同じく香港島中環のコンノートプレイス1番地に位置し、52階建てとなっています。この移転によって、ジャーディン・ハウスは香港のスカイラインを象徴する存在となりました。

ジャーディン・ハウスは、その丸い窓のデザインが特徴的で、遠くからでも容易に識別できます。また、その歴史的な背景から、香港のビジネスと文化の中心地としての役割も果たしてきました。ジャーディン・マセソンの本部が入居していることからも、このビルが香港経済において重要な位置を占めていることが伺えます。また、隣接するマンダリン・オリエンタル香港は、高級ホテルとして世界的に知られており、ジャーディン・ハウスの周辺は、常に活気に満ちています。

このビルは、単なるオフィスビルとしてだけでなく、香港のランドマークとしての役割も担っており、多くの観光客やビジネスマンが訪れる場所となっています。その美しい外観と歴史的な背景から、ジャーディン・ハウスは香港を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。

参照：

ジャーディンハウス（怡和大廈：Jardine House）/香港島の摩天楼：風水的運気をはね飛ばしたビル
【怡和大廈 : Jardine House】/香港特別藝術区：Hong Kong Art & Culture Guide 花坊美冷日記
ジャーディン・マセソン
マンダリン・オリエンタル香港
上海灘
香港「チャイナ・クラブと上海灘の創設者、デビット・タン」

外部リンク：

Jardine Matheson Web Site
P&T Group(Palmer & Turner Group)

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