ジュピターエンタテインメント

ジュピターエンタテインメント株式会社の概要

ジュピターエンタテインメント株式会社（Jupiter Entertainment Co.,Ltd.）は、日本のメディア企業で、ケーブルテレビおよびCS放送向けのチャンネルや動画配信サービスを運営しています。この企業は、JCOMの100%出資子会社として位置付けられており、エンターテインメント産業において重要な役割を果たしています。

沿革

ジュピターエンタテインメントの歴史は1989年にさかのぼります。当初、住友商事の子会社である株式会社ケーブル・ソフト・ネットワーク（CSN）として設立されました。1993年には、米国のTCIが資本参加し、国際的な関与が始まりました。

それから数年後の1994年、チャンネル名を「CSN1ムービーチャンネル」に変更。その後、1996年には住友商事とTCIが共同でジュピター・プログラミング（JPC）を設立し、CSNはその子会社となりました。

新たな展開を見せたのは2000年。JPCが100%子会社の株式会社ララ・メディアを設立し、「LaLa TV」を放送開始しました。この動きにより、女性向けのコンテンツにも注力する姿勢が見え始めます。

2002年には、CSNとララ・メディアが合併し、社名をジュピターエンタテインメント株式会社に変更しました。これによって、企業名からもその新たな方向性が読み取れます。

その後の2004年には、「CSN1ムービーチャンネル」を「ムービープラス」に改名。さらに、ジュピターVODを設立し、2005年には「J:COMオンデマンド」サービスを開始しました。このサービスは、視聴者が見たいときにコンテンツにアクセスできる柔軟性を提供し、業界内での競争力を強化しました。

2006年には、J:COMなどの一部ケーブルテレビ局向けに「ムービープラスHD」のサービスを開始。これにより、高画質での視聴体験が実現しました。翌年の2007年には、LaLa TVのHD版「LaLa HD」の放送も開始されました。

2012年に入ると、LaLa TVは「女性チャンネル♪LaLa TV」に名称変更され、さらにブランドイメージを強化。2018年には、WEBメディア「映画評論・情報サイトBANGER!!!」を設立し、新たな視聴者層を獲得しました。

そして、2023年8月1日、ジュピターエンタテインメント株式会社は旧ワーナーメディア系のターナージャパン、旧ディスカバリー系のディスカバリー・ジャパンと統合され、「ディスカバリー・ジャパン」として新たな運営が開始されました。これに伴い、2024年4月には「ディスカバリー・ジャパン」への事業譲渡が完了し、ジュピターエンタテインメントは解散となる予定です。これにより、同社の長い歴史が一つの節目を迎えることとなります。

関連項目

ジュピターエンタテインメントの取り組みやその流れを理解するうえで、「ジュピターTV」も関連情報として注目すべきポイントです。このように、ジュピターエンタテインメント株式会社は、メディア業界において多くの変遷を経てきた企業であり、その成長と変化は日本のエンターテインメント市場に影響を与えています。

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