ジョシュ・クリングホッファー

ジョシュ・クリングホッファー：多才な音楽家

ジョシュ・クリングホッファー（Josh Adam Klinghoffer、1979年10月3日 - ）は、アメリカ合衆国出身のミュージシャン、音楽プロデューサーです。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ（以下、RHCP）のギタリストとしての活動で広く知られていますが、それ以前から数多くのアーティストのツアーサポートやスタジオミュージシャンとして活躍してきました。

若き才能の開花

15歳で学校を中退後、クリングホッファーはすぐに音楽の世界で頭角を現します。様々な楽器を演奏する才能を持ち、初期にはボブ・フォレストがボーカルを務めるバンド、バイシクル・シーフに参加。このバンドは短命に終わりましたが、彼のキャリアの出発点となりました。2000年には、RHCPのアルバム『カリフォルニケイション』のツアーで、バイシクル・シーフが前座を務める機会を得ます。このツアーの模様を収録した映像作品には、アンソニー・キーディスがクリングホッファーと挨拶を交わす場面が収められています。また、クリングホッファーは、ジョン・フルシアンテがRHCP加入前にオーディションを受けたバンド、セロニアス・モンスターにも一時的に在籍していました。

幅広いコラボレーション

クリングホッファーは、数多くのアーティストの作品やライブに参加しています。その中でも特に重要なのは、ジョン・フルシアンテとのコラボレーションです。2004年には、フルシアンテとの共作アルバム『A Sphere In The Heart Of Silence』を発表。また、フルシアンテのソロアルバムにも多数参加しています。さらに、Fugaziのジョー・ラリーと共に、アタクシアというバンドを結成し、2枚のアルバムをリリースしました。

ツアーやレコーディングで彼が関わったアーティストは、バイシクル・シーフ、ナールズ・バークレイ、ベック、バットホール・サーファーズ、PJ ハーヴェイ、スパークス、ヴィンセント・ギャロ、ウォーペイントなど多岐にわたります。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズへの加入と脱退

2007年、クリングホッファーはRHCPの『ステイディアム・アーケイディアム』ツアーにバックミュージシャンとして参加し、バックボーカル、キーボード、サイドギターを担当しました。2009年には、正式にRHCPのギタリストとして加入。2011年には、RHCPの一員として初のアルバム『アイム・ウィズ・ユー』をリリースしました。2012年には、ロックの殿堂入りを果たし、32歳という史上最年少記録を打ち立てました。

しかし、2019年12月、ジョン・フルシアンテがRHCPに復帰することに伴い、クリングホッファーはバンドを脱退しました。

ドット・ハッカーとPluralone

RHCPでの活動と並行して、クリングホッファーは自身のバンド、ドット・ハッカーを結成し、ソングライター、ボーカリスト、ギタリストとして活動しました。また、2019年からはPluraloneという名義でソロ活動も開始しています。

ディスコグラフィー（一部）

バイシクル・シーフ - 『You Come and Go Like a Pop Song』（1999年）
ジョン・フルシアンテ - 『シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル』（2004年）
アタクシア - 『オートマティック・ライティング』（2004年）
John Frusciante & Josh Klinghoffer - 『ア・スフィアー・イン・ ザ・ハート・オブ・サイレンス』（2004年）
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - 『アイム・ウィズ・ユー』（2011年）
Pluralone - 『To Be One with You』（2019年）

ジョシュ・クリングホッファーは、その卓越した音楽的才能と幅広い活動を通して、音楽界に多大な影響を与え続けています。

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