ジョシュ・フェナー

豪州出身の大型フランカー、ジョシュ・フェナー

ジョシュ・フェナー（Josh Fenner）は、1999年1月9日にオーストラリアで生まれたプロラグビー選手である。フォワード第三列の一角、フランカー（FL）を主戦場とし、身長196cm、体重118kgという恵まれた体格を活かしたパワフルなプレーを持ち味とする。現在は日本のラグビーリーグワンに所属する日野レッドドルフィンズの一員としてプレーしている。

国境を越えたキャリアの軌跡

フェナー選手のキャリアは、母国オーストラリアから始まった。2017年にはメルボルン・ライジング（Melbourne Rising）に名を連ね、プロとしての第一歩を踏み出した。その後、活躍の場を海外にも広げ、ラグビーの本場であるイングランドのクラブ、ワスプス（Wasps）やハートプリー大学RFCでのプレーを経験。さらにサニーバンクでの活動を経て、国際色豊かなキャリアを積んでいった。これらの様々な国やチームでの経験が、彼のプレースタイルやラグビーに対する理解を深める上で重要な糧となったことは想像に難くない。恵まれたフィジカルに加え、海外でのプレー経験によって培われた戦術理解や適応力も、彼の大きな強みとなっている。

日本ラグビーリーグワンへの挑戦

2022年、ジョシュ・フェナーは新たな挑戦の地として日本を選び、当時のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪に入団した。日本のラグビー環境に順応し、チームの一員として研鑽を積む日々が始まった。記念すべき日本での公式戦デビューは、2022年12月17日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE DIVISION3の開幕節、九州電力キューデンヴォルテクスとの一戦だった。この試合で途中出場を果たし、日本のファンにその存在を知らしめた。フランカーとして、ジャッカルによるボール奪取や、ディフェンスラインでの激しいタックルなどでチームに貢献。レッドハリケーンズ大阪では2シーズンにわたりプレーしたが、2024年5月にチームを退団することを発表した。

日野レッドドルフィンズでの新たな章

レッドハリケーンズ大阪を離れた後、フェナー選手は日本の別のチームでキャリアを継続することを決断した。そして2024年8月、同じくリーグワンに所属する日野レッドドルフィンズへの加入が正式に発表された。日野レッドドルフィンズは、リーグワンの中で昇降格を経験しながら成長を目指すチームであり、経験豊富でフィジカルに優れたフェナー選手の加入はチームにとって大きな補強となる。フランカーとして、密集でのボール争奪、力強いボールキャリー、そして献身的なタックルなど、攻守両面での貢献が期待される。彼のリーダーシップや経験は、チーム全体のレベルアップにも寄与するだろう。

今後の展望

これまでのオーストラリア、イングランド、そして日本という様々な国やチームでの経験を通じて培われたスキルとメンタリティは、日野レッドドルフィンズで必ず活かされるだろう。新たなチーム環境のもと、自身のパフォーマンスを最大限に発揮し、チームの勝利に貢献することが期待されている。特にフランカーというポジションは、グラウンド全体をハードワークするタフさが求められ、フェナー選手の体格と運動量はまさに適任と言える。恵まれた体格と高い運動能力を兼ね備えたジョシュ・フェナーは、日本のラグビーファンにとって、今後も注目すべき選手の一人であり続けるだろう。彼の今後の活躍から目が離せない。

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