ジョシュ・ヘイダー

ジョシュア・ロナルド・ヘイダー

ジョシュア・ロナルド・ヘイダー（Joshua Ronald Hader）は、1994年4月7日にアメリカ合衆国メリーランド州アナランデル郡ミラーズビルで生まれたプロ野球選手であり、現在MLBのヒューストン・アストロズに所属する投手です。愛称は「ヘイダーレード」として知られています。これまで数々の実績を持つ彼は、特に救援投手としての能力に秀でています。

経歴

プロ入りとオリオールズ傘下時代

ヘイダーは2012年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズに19巡目（全体582位）で指名されてプロのキャリアをスタートさせました。傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・オリオールズでデビューし、その後もA-級アバディーン・アイアンバーズで活躍。2球団合計17試合で2勝0敗、2セーブ、防御率1.88、48奪三振という優秀な成績を収めました。2013年にはA級デルマーバ・ショアバーズで17試合に先発し、3勝6敗、防御率2.65、79奪三振を記録しました。

アストロズ傘下時代

2013年7月、ヘイダーはバド・ノリスとのトレードでヒューストン・アストロズに移籍しました。移籍後はA級クァッドシティーズ・リバーバンディッツで5試合に先発し、2勝0敗、防御率3.22を記録。2014年にはA+級ランカスター・ジェットホークスとAA級コーパスクリスティ・フックスでプレーし、合計27試合で10勝3敗と活躍しました。

ブルワーズ時代

2015年7月、ヘイダーはミルウォーキー・ブルワーズにトレードされ、AA級ビロクシ・シャッカーズでプレー。2016年にはAA級とAAA級での登板を重ね、オールスター・フューチャーズゲームにも選出されました。メジャーデビューは2017年で、数試合で無失点を維持し、その後も好成績を収めました。特に2018年には、シンシナティ・レッズ戦で史上初めて8奪三振でのセーブを記録し、防御率1.50の成績を残しました。オフには最優秀救援投手賞を受賞し、サイ・ヤング賞の投票でも7位にランクインしました。

パドレス時代

2022年8月、ヒューストン・アストロズからサンディエゴ・パドレスへ移籍しました。2023年には選手間投票で5度目のオールスターゲームに選出されました。2024年にはアストロズと新たに5年契約を結び、注目の選手としての地位を強化しています。

選手としての特徴

ヘイダーは、左投げの本格派投手で、特にスピードとコントロールに優れた速球とスライダーを持ち味としています。彼の速球は通常90mph中盤まで達し、奪三振率も非常に高いことで知られています。マディソン・バンガーナーに似た投球スタイルを持つ彼は、特にリリースポイントや投球フォームが打者にとって捉えにくい要素を生み出しています。また定期的に登板することで、通算成績を大きく伸ばした選手でもあります。

人物

「ヘイダーレード」という愛称は、スポーツドリンクのゲータレードをもじったもので、ファンの間で広く知られています。ヘイダーは背番号71を背負い、卓越した投手としてのキャリアを築いています。彼は成績だけではなく、2018年にSNSでの問題的な発言についても謝罪し、MLB機構の要請に応じた更正プログラムを受けることもありました。

結論

ジョシュア・ロナルド・ヘイダーは、メリーランド州出身の才能あふれる投手として、MLBにおいて重要な役割を果たしてきました。彼の投球スタイルや成績は、多くのファンに感動を与え続けており、今後の活躍も大いに期待されます。

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