概要
『
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』は、
荒木飛呂彦による人気
漫画『
ジョジョの奇妙な冒険』の第1部「
ファントムブラッド」を原作とした
ミュージカル作品です。2023年
6月1日に、東京の
帝国劇場での上演が発表され、大きな話題となりました。
脚本はエムキチビートの
元吉庸泰、演出は冨士山アネットの長谷川寧、音楽は
ドーヴ・アチアが担当し、豪華なクリエイター陣が結集しました。同年
8月29日には、主要キャストが発表され、ジョナサン・ジョースター役を
松下優也と
有澤樟太郎のダブルキャスト、
ディオ・ブランドー役を
宮野真守が演じることが明らかになりました。
上演を巡る騒動
2024年2月から
帝国劇場を皮切りに、札幌、兵庫での公演が予定されていましたが、開幕直前の2月4日に、2月6日から8日までの公演中止が発表されました。公式サイトでは、開幕準備に想定以上の時間を要し、万全な状態で公演を届けることが困難になったためと説明されました。
2月6日には、改めて中止の経緯が説明され、複雑な演出プランに対応するための確認作業の遅れが原因であることが明かされました。主催者側は謝罪とともに、チケット代金の払い戻しに加え、交通費や宿泊費のキャンセル料も補償することを発表しました。さらに2月8日には、10日、11日の公演も中止となり、観客からは不安の声が上がりました。
しかし、2月12日、ついに初日が開演し、その後は予定通り公演が行われました。
主催者の対応と補償
公演中止を受け、主催の
東宝は当初チケット代金の払い戻しのみをアナウンスしていましたが、2月6日には補償範囲を大幅に拡大し、チケット代金、手数料、システム利用料、さらに公演中止発表以前に手配済みの交通費と宿泊費のキャンセル料も補償することになりました。キャンセルできなかった場合には、交通費と1公演日につき1泊分の宿泊費が補償されました。
担当者は、今回の対応が異例であることを認め、当初から関連費用を全額補償する予定だったと説明しました。また、振替公演は調整がつかないため実施しないものの、中止公演のチケット所持者に向けて無料配信を実施しました。
公演日程
2024年2月12日 - 28日:帝国劇場
2024年3月26日 - 30日:
札幌文化芸術劇場hitaru
2024年4月9日 - 14日:兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
キャスト
ジョナサン・ジョースター:
松下優也、
有澤樟太郎(ダブルキャスト)
ディオ・ブランドー:宮野真守
エリナ・ペンドルトン:
清水美依紗
スピードワゴン:YOUNG DAIS
ウィル・A・ツェペリ:
東山義久、廣瀬友祐(ダブルキャスト)
切り裂きジャック:河内大和
ワンチェン:島田惇平
ダリオ・ブランドー:コング桑田
ジョースター卿:
別所哲也
バンドメンバー
蔡忠浩、吉田省念、小池龍平、田中佑司、梅本浩亘、高橋飛夢
スタッフ
原作:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社ジャンプ コミックス)
脚本:
元吉庸泰(エムキチビート)
演出:長谷川寧(冨士山アネット)
音楽:
ドーヴ・アチア
音楽監督:竹内聡
アレンジメント・バンドマスター:蔡忠浩
歌唱指導:山川高風、西川光子
美術:BLANk R&D
照明:齋藤茂男
音響:山本浩一
映像:上田大樹
衣裳:久保嘉男(yoshiokubo)
ヘアメイク:奥平正芳
特殊メイク:快歩
アクション演出:HAYATE
振付助手:田路紅瑠美
演出助手:末永陽一、時枝正俊
舞台監督:菅田幸夫
舞台監督補足:立充章
編曲:長谷部光祐、竹内秀太郎
音楽監督補・稽古ピアノ:若林優美
稽古ピアノ:境田桃子
音楽コーディネート:東宝ミュージック(株)
制作:中谷佑子
アソシエイトプロデューサー:渡邊隆、塚田淳一
プロデューサー:鈴木隆介、馬場千晃
宣伝フォトグラファー:間仲宇
宣伝アートディレクション:三嶋章義
* 製作:
東宝